航空局、羽田旧整備場の格納庫で2件の訴訟提起

航空局、羽田旧整備場の格納庫で2件の訴訟提起

ニュース画像 1枚目:訴訟に関連する格納庫の位置
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訴訟に関連する格納庫の位置

東京航空局は2021年11月10日(水)、羽田空港旧整備場地区の制限区域内に位置する大型格納庫に関連し、東京地方裁判所に2件の訴訟を提起しました。旧整備場で日本航空(JAL)と空港施設がそれぞれ運営する中間に位置する格納庫です。2016年から航空局が返還を求め、かつ制限区域内で構内営業する申請を不許可とした、ビジネスジェットの整備・運航支援事業を営むWings of Life(WOL)関連の格納庫で、継続して注意喚起されています。

今回の訴訟は、2018年5月に国の承認を受けず、WOLから羽田空港格納庫合同会社へ売買契約が締結され、所有権移転登記がなされていることを受け、(1)WOLへの建物収去土地明渡請求と(2)合同会社への所有権移転登記抹消登記請求訴訟と、民事手続きが提起されました。

国は、2016年3月に国有財産使用不許可処分、構内営業不承認処分について、WOLは処分取消を求める行政事件訴訟で、2020年12月に第1審、2021年6月に控訴審で国が勝訴する判決が出ているものの、WOLの上告で現在も係争中です。

WOL格納庫をめぐっては、使用料の滞納を繰り返していた同社が納付督促、空港構内での営業承認の更新で便宜を図ってもらうなどで、航空局の職員が収賄容疑で逮捕、起訴されています。

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