タイ空軍、密輸 ・麻薬など国境警備任務にAT-6ウルヴァリン契約

タイ空軍、密輸 ・麻薬など国境警備任務にAT-6ウルヴァリン契約

ニュース画像 1枚目:ビーチクラフトAT-6ウルヴァリン
© Textron Aviation
ビーチクラフトAT-6ウルヴァリン

テキストロンとタイ空軍は2021年11月13日(土)、ビーチクラフトAT-6ウルヴァリン8機と地上支援装置、スペアパーツ、訓練機器などを含む契約を締結しました。AT-6ウルヴァリンは、スイスのピラタスが開発した練習機PC-9をホーカー・ビーチクラフトがアメリカ空軍向けに製造した練習機T-6テキサンⅡを、軽攻撃機に発展させた機種です。

タイ空軍はAT-6ウルヴァリンを密輸防止、麻薬対策、人身売買防止活動など国境警備を含む幅広い任務の目的で導入しています。これまでアエロL-39アルバトロスが担っていた任務をウルヴァリンが引き継ぐ計画です。テキストロンは今後、2023年にタイで整備士向けの訓練、2024年にウィチタでパイロット向け訓練をそれぞれ開始します。

引き渡しされるウルヴァリンは、アメリカ以外で採用される初めての事例で、タイでは「AT-6TH」として導入されます。ウルヴァリンは通信・指揮・統制・情報・監視・偵察(C3ISR)、近接航空支援(CAS)、テロとの戦い、低強度紛争(LIC)などの用途が想定されており、飛行時間あたりのコストは1,000ドル未満で、費用対効果も優れています。

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