海上自衛隊が主催する日米共同演習・日米豪加独共同訓練が2021年11月21日(日)から、太平洋を主な会場として始まりました。海自のP-1哨戒機を先頭に、P-3C、F-35C、F/A-18、P-8Aなどが参加した編隊飛行と編隊航行が実施されました。この訓練には、オーストラリア海軍、カナダ海軍、ドイツ海軍が参加し、アメリカ海軍と海自の5カ国が通信戦術、対潜戦、空中戦、海上補給、クロスデッキ、海上阻止作戦などの演習が予定されています。
アメリカ海軍は空母「カール・ヴィンソン(CVN-70)」を旗艦とする第1空母打撃群(CSG-1)が潜水艦を含めて参加しています。CVN-70に搭載されている第2空母航空団(CVW-2)のF-35CライトニングIIとCMV-22Bオスプレイを含め、F/A-18E/Fスーパーホーネット、EA-18Gグラウラー、E-2Dアドバンスド・ホークアイなどが搭載されています。
参加した5カ国のうち、オーストラリア海軍は2021年に日本、アメリカとは複数回の演習を重ねており、今回の共同演習では相互運用性の強化に取り組みます。特に、インド太平洋地域で集団的に戦闘への対応、海上優位性、効果的な戦力投入で海上・空域の統合演習を実施します。インド太平洋地域で実施される演習の一部ですが、ドイツ海軍がこの地域で海軍演習に参加するのは20年ぶり、日米共同演習を発展させた各国の共同訓練の参加は初めてです。
■日米共同演習・日米豪加独共同訓練の参加艦艇 <オーストラリア> HMAS「ブリスベン」(D-41) HMAS「ワラムンガ」(FFH-152) <カナダ> HMCS「ウィニペグ」(FFH-338) <ドイツ> FGS「バイエルン」(F-217) <海自> ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」 (DDH-183) 護衛艦「いなづま」(DD-105) 護衛艦「やまぎり」(DD-152) 護衛艦「はるさめ」(DD-102) 護衛艦「おおなみ」(DD-111) 護衛艦「てるづき」(DD-116) 護衛艦「きりしま」(DDG-174) 護衛艦「ちょうかい」(DDG-176) 護衛艦「あさひ」(DD-119) <アメリカ海軍> 空母「カール・ヴィンソン」(CVN-70) ミサイル巡洋艦「レイク・シャンプレイン」(CG-57) ミサイル駆逐艦「ストックデール」(DDG 106) 給油艦「ラパハノック」(T-AO-204) 補給艦「ジョン・エリクソン」(T-AO 194)