エアバスACJ220初号機、ロールアウト 近く初飛行へ

エアバスACJ220初号機、ロールアウト 近く初飛行へ

ニュース画像 1枚目:ACJ220初号機
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ACJ220初号機

エアバスは2021年11月24日(水)、カナダ・ミラベル工場で最終組み立てを手がけていたエアバス・コーポレート・ジェットTwoTwenty(ACJ220)初号機をロールアウトしました。民間商用機として使用されているエアバスA220型のプライベート・ジェット仕様で、5月からミラベル工場で最終組立ライン(FAL)での作業が進められていました。機体には「operated by Comlux」と記されており、プライベート・ジェットを運航するコムラックス・グループに引き渡しされる機体とみられます。近く、初飛行が予定されています。

コムラックス・アビエーションは、フランスの現代アーティスト、シリル・コンゴさんエアバスが共同で設計したACJ220キャビンを15機に採用すると発表しています。この仕様は、客室内に広々としたテーブルを設け、コンゴさん自らが描いた絵画を備え、機内を空飛ぶ現代アートギャラリーとしてイメージした空間が設けられます。ACJ220は通常仕様で最大19名が搭乗できるところ、コムラックスが採用した客室仕様は最大8名と、フライト中もゆったりと過ごすことができます。

ACJ220は、商用機で100席から125席を搭載できるA220-100をベースとしたプライベート・ジェットで、定員は最大19名、6つのVIPリビングエリアを設けられます。客室仕様は、顧客の要望に応じた対応が可能で、快適性を極限まで高め、大陸間を飛行する航続距離、経済性と稼働率を高める機種になります。航続距離は10,500キロメートルで、羽田からの直線距離ではロサンゼルスやロンドンに直行便で飛行できます。

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