ユナイテッド航空、従来燃料混合なし100%SAFの定期便 世界初運航

ユナイテッド航空、従来燃料混合なし100%SAFの定期便 世界初運航

ニュース画像 1枚目:ユナイテッド航空 737-8-MAX N77259
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ユナイテッド航空 737-8-MAX N77259

ユナイテッド航空は2021年12月1日(水)、従来燃料を混合せず100%SAF(持続可能な航空燃料)を使用した初めての旅客定期便を運航しました。これを契機に、ユナイテッド航空が顧客企業と共にSAF購入を通じ、その利用促進を目指す「エコ・スカイズ・アライアンス・プログラム」の第2弾参画者を発表しました。

100%SAFで運航する定期便は、シカゴ・オヘア国際空港発、ワシントンDCのレーガンナショナル空港に向かう便で、CFMインターナショナル製のエンジンを搭載したボーイング737-8-MAXが使用されました。実際の運航ではエンジン1基で500ガロンのSAFを搭載し、もう1基には通常のジェット燃料を使用し、2つのエンジンに運用上の違いがないことが確認されています。これまでSAFは、従来燃料を混合させて航空機に搭載していましたが、今回はSAFのみの燃料が搭載されました。

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ユナイテッド航空「エコ・スカイズ・アライアンス・プログラム」

「エコ・スカイズ・アライアンス・プログラム」では新たに、日本から郵船ロジスティクスが参加したほか、メタ(Facebook親会社)、マイクロソフトなどが加わりました。すでにDHLグローバル・フォワーディング、HP、ナイキなどが参画し、約30社になっています。このプログラムは2021年4月にスタートし、今年だけで700万ガロン以上のSAF購入につながっています。従来のジェット燃料と比べ、ライフサイクルベースで温室効果ガス排出量が約80%削減されるSAFは、購入した量で乗客を4億6,000万マイル以上の輸送に相当します。

ユナイテッド航空はアルダー・フューエルズと15億ガロンのSAFを購入を発表しており、この量は5,700万人の乗客分に相当します。さらに、SAF購入では、フルクラム・バイオエナジー(Fulcrum BioEnergy)と最大9億ガロンの購入と同時に、投資を通じた開発促進にも取り組んでいます。

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