エアバス、A350機体表面塗装の劣化問題で法的手続きへ 当事者間で解決できず

エアバス、A350機体表面塗装の劣化問題で法的手続きへ 当事者間で解決できず

ニュース画像 1枚目:カタール航空 A350 イメージ
© カタール航空
カタール航空 A350 イメージ

エアバスは2021年12月9日(木)、エアバスA350型の機体表面の塗装が加速度的に劣化する問題について、法的な解決に向けた手続きを開始したと声明を発表しました。プレスリリースでは顧客名は表記していませんが、この問題はカタール航空が指摘しています。カタール航空は2021年8月、カタールの航空当局の指示に従い、A350を運航停止し、エアバスに対して根本的な原因究明と、状態を修復する満足いく解決策の提供を求めています。カタール航空とは機体表面の塗装劣化による影響を最小限に抑えるため協力する解決策を提示してきたものの、提案は却下されています。

エアバスによると、これまで直接、当事者同士で解決にむけた議論を重ねてきたものの、解決に至りませんでした。さらに、機体表面の塗装はヨーロッパ航空安全庁(EASA)による徹底的な評価を経て、A350の耐空性に影響がないことが確認されており、エアバスも同様の認識と説明しています。

法的手続きは避けたかったとしつつ、エアバスはA350の耐空性、安全性の問題になることは焦点が異なること、A350の信頼性・ブランドを守る必要もあることから今回の対応になったと説明しています。

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