空母クイーン・エリザベス、ポーツマス帰港 244日間に海自などと演習

空母クイーン・エリザベス、ポーツマス帰港 244日間に海自などと演習

ニュース画像 1枚目:ポーツマス港に戻るクイーン・エリザベス、奥に停泊する空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が出迎え
© Royal Navy
ポーツマス港に戻るクイーン・エリザベス、奥に停泊する空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が出迎え

イギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス(R08)」が2021年12月9日(木)、ポーツマス港に帰港しました。エリザベス女王の見送りを受け5月22日(土)、初の作戦任務に就くためポーツマスを出港、日本近海まで航行し、計224日の航海でした。搭載していたF-35BライトニングIIはマーハム空軍基地に戻り、航空隊はそれぞれの基地に帰還し、空母は整備に入ります。

クイーンエリザベスを主力とする空母打撃群(CSG21)は艦船、潜水艦の計9隻、5個航空隊など、3,700名の隊員たちは、インド太平洋地域まで展開し、クイーン・エリザベスのみで49,000海里を航海、CSG21の艦艇は累積で約500,000海里の航海を記録しました。

ニュース画像 1枚目:帰港時に甲板に立つ海兵たち
© Royal Navy
帰港時に甲板に立つ海兵たち

ちなみに、7カ月間の航海で、海兵たちが消費したソーセージは25.5トン、卵210万個、ジャガイモは190,000個でロンドンバスでは15台に相当、ベーコン120万個、ミルク20万リットル超に及びました。郵便物40トンも船内に配達されました。

空母航空団は、任務中に4,723飛行時間、このうちF-35Bは4,000飛行時間を記録しました。617飛行隊のダムバスターズのF-35BライトニングIIはマーハム空軍基地、815・845飛行隊のワイルドキャットはヨービルトン基地、825飛行隊のマーリンはカルドローズ基地に戻りました。また、アメリカ海兵隊のVMFA-211のF-35BライトニングIIは、11月下旬にCSG21を離脱しています。

ニュース画像 2枚目:艦載機はそれぞれの基地に戻っている
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艦載機はそれぞれの基地に戻っている

CSG21を構成したアメリカ海軍のザ・サリヴァンズ(DDG-68)もサンクス・ギビングに間に合うようにフロリダへ戻り、オランダ海軍のエバーツェン(F805)はデン・ヘルダー海軍基地に戻りました。

ニュース画像 3枚目:タグボートが誘導
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タグボートが誘導

日本周辺ではCSG21と、アメリカ海軍の空母「カール・ヴィンソン」を主力とする打撃群が編隊航行し、それぞれ搭載する第4・第5世代の戦闘機のF-35B/C・F/A-18E・EA-18Gが共同演習を実施し、統合の手法や戦術、手順、空中給油など相互運用性を強化しました。

ニュース画像 4枚目:F-35B/C・F/A-18E・EA-18Gによる共同演習
© U.S. Navy photo by Lt. Cmdr. Bart Crowder
F-35B/C・F/A-18E・EA-18Gによる共同演習

航海中、44カ国と演習を実施しました。海自はスエズ運河を通過したクイーン・エリザベス空母打撃群(CSG21)と初めて護衛艦「せとぎり(DD-156)」がアデン湾付近で演習を実施。日本周辺ではヘリコプター搭載護衛艦「いせ(DDH-182)」、護衛艦「あさひ(DD-119)」などとも演習を実施しました。

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