デ・ハビランドとゼロアビア、DHC-8-400搭載水素エンジン開発へ

デ・ハビランドとゼロアビア、DHC-8-400搭載水素エンジン開発へ

ニュース画像 1枚目:水素エンジン搭載DHC-8-400型イメージ
© De Havilland Aircraft of Canada Limited
水素エンジン搭載DHC-8-400型イメージ

水素エンジン開発を手がけるZeroAvia(ゼロアヴィア)とデ・ハビランド・エアクラフト・オブ・カナダは2021年12月14日(火)、DHC-8-400型に搭載する水素電気推進力の開発、機体製造ラインと改修プログラムの開発で覚書(MOU)を締結しました。MOUの一環で、デ・ハビランド・カナダはゼロアヴィアが製造する水素電気エンジン50基を購入するオプションが付与されます。ゼロアヴィアは、DHC-8-400の水素エンジン開発で10月にアラスカ航空と合意済みです。今回、デ・ハビランド・カナダとのMOUで、製造する航空機メーカーから全面的な協力を得て、開発を加速します。

デ・ハビランド・カナダは、水素エンジン搭載のDHC-8-400の型式証明の取得、さらに製造でも協力、既存エンジンを載せ替える改修に対応します。搭載エンジンは、ゼロアヴィアが開発する水素パワートレイン「ZA-2000」を使用し、換装を計画しています。

ニュース画像 1枚目:デ・ハビランド・カナダとゼロアヴィアの締結式
© De Havilland Aircraft of Canada Limited
デ・ハビランド・カナダとゼロアヴィアの締結式

両社の協力プログラム推進にあたり、デ・ハビランド・カナダはDHC-8-400をゼロアヴィアに提供し、エンジンの認証、運用・商用運航を目指す実証機とします。商用機が実際に飛行する航路で、5年以内の飛行を目指します。その後、両社は水素エンジン搭載機を共同で販売することも目指しています。

ゼロアヴィアは、今後数週間以内に従来型エンジンと水素エンジンを搭載したハイブリッド構成で19席搭載のドルニエ228型を飛行させる予定です。さらに、2022年には水素エンジンのみを使用して飛行させます。開発計画は、ドルニエより大型の40〜80席クラスで1,000キロメートル超の航続距離を2026年までに実現、さらに最大90席クラスで2027年までの飛行を目指しています。

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