F-35搭載目指すXA100アダプティブエンジン 2022年から米空軍施設で試験

F-35搭載目指すXA100アダプティブエンジン 2022年から米空軍施設で試験

ニュース画像 1枚目:XA100-GE-100アダプティブサイクルエンジン
© GE
XA100-GE-100アダプティブサイクルエンジン

GEは、2021年8月末から開始したXA100-GE-100アダプティブサイクルエンジンの2基目のフェーズ1テストを終了しました。2022年第1四半期からアメリカ空軍のアーノルド技術開発センター(AEDC)の施設でフェーズ2の試験に入ります。アメリカ空軍のアダプティブエンジン移行プログラム(AETP)として進められている新世代のエンジンで、まずはF-35ライトニングIIに搭載、さらに将来の第6世代戦闘機向けエンジンとして開発が進められています。

アメリカ空軍は、AETPの要求でF-135の最大推力4万3,000ポンドから10%向上と同時に、25%の燃費向上を求めており、この要求を満たしたことが2020年12月に1基目で確認済みです。2021年8月末から、2基目で燃焼試験を進めたGEは、F-35AとF-35Cの2機種に適合する設計で、作動の確認、燃焼の状態などデータ収集を進めています。さらに、アメリカ空軍が指定するバイオ燃料での作動も確認されています。

AETPプログラムは、GEとプラット・アンド・ホイットニー(P&W)のXA101と共に、まずF-35ライトニングIIに搭載するP&WのF135エンジンの換装を目指しています。さらに、将来の第6世代戦闘機に搭載する可変サイクルエンジンとして設計されています。GEはテスト開始とフェーズ1の完了を発表していますが、P&WもXA101エンジンの燃焼テストを開始しています。

メニューを開く