無人機MQ-25スティングレイ、空母試験 ジョージ・ブッシュ甲板上で初運用

無人機MQ-25スティングレイ、空母試験 ジョージ・ブッシュ甲板上で初運用

ニュース画像 1枚目:空母ジョージH.W.ブッシュの甲板に駐機するMQ-25スティングレイ
© U.S. Navy
空母ジョージH.W.ブッシュの甲板に駐機するMQ-25スティングレイ

アメリカ海軍航空システム・コマンド(NAVAIR)とボーイングは2021年12月20日(月)、ボーイングのMQ-25試験機「T1」を使用した初めての空母デモンストレーションを実施したと発表しました。空母「ジョージH.W.ブッシュ(CVN-77)」の運用環境下にMQ-25を艦載し、さまざまな動きの中での評価が進められました。無人空母航空デモンストレーション(UCAD)により、今後の運用上の改善や想定する能力が発揮できる環境か確認されました。

ニュース画像 1枚目:CVN-77甲板でMQ-25の甲板でのハンドリング評価
© U.S. Navy
CVN-77甲板でMQ-25の甲板でのハンドリング評価

UCADにあたり、CVN-77にはプロトタイプの地上管制局が設置され、管制機能と同時に、甲板での設計上の制約を評価し、さまざまなフィードバックを収集しました。今回の試験では、昼夜を問わず甲板での運用が確認され、評価試験の全項目を実施。例えば、空母側との関連では飛行甲板でのタキシング、駐機、カタパルトへの接続、アレスティング・ワイヤーを利用した空母着艦での動作、さらに甲板上で機体への風の影響をはじめ、甲板での可制御性と推進システムへの動きに関連するデータが収集されました。

ニュース画像 2枚目:カタパルトに接続されたMQ-25
© Boeing
カタパルトに接続されたMQ-25
ニュース画像 3枚目:アレスティング・ワイヤーの確認
© Boeing
アレスティング・ワイヤーの確認

実際の空母での運用試験にあたり、デッキハンドリングオペレーター(DHO)はボーイングのセントルイス施設のMQ-25ハンドリング・シミュレーション・ラボでシミュレーターによる甲板上での動きについて訓練を重ね、UCADに望みました。

MQ-25スティングレイは、世界初の空母艦載、運用可能な無人航空機として開発が進められています。これまでに、ボーイングのT1テスト機は、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネット、E-2Dホークアイ、F-35CライトニングIIへの給油を実施しています。今後は、空母航空団(CVW)を構成する機材として、空母打撃群(CSG)の運用能力の拡張、致死性を低下させる能力が期待されています。

ニュース画像 4枚目:CVN-77甲板上のF/A-18スーパーホーネットとMQ-25スティングレイ
© Boeing
CVN-77甲板上のF/A-18スーパーホーネットとMQ-25スティングレイ
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