エアバスの大型輸送機「ベルーガ」、22年ぶり日本へ飛来!?

エアバスの大型輸送機「ベルーガ」、22年ぶり日本へ飛来!?

ニュース画像 1枚目:飛来が予想されるベルーガ「F-GSTC」 (gomaさん 2021年9月30日撮影)
© FlyTeam gomaさん
飛来が予想されるベルーガ「F-GSTC」 (gomaさん 2021年9月30日撮影)

エアバスの大型輸送機「ベルーガ」が近く、日本へ飛来するかもしれません。日本への飛来が実現すれば、1999年以来、約22年ぶり2度目となります。エアバスの「ベルーガ」は通常、ヨーロッパ域内に点在するエアバスの工場間を結び、旅客機の部品を輸送する用途に飛行しています。今回は、日本にヘリコプターを輸送する珍しい目的がSNS上で噂されています。

日本へ向かうと見られる「ベルーガ」は、トゥールーズからマルセイユに向かいました。マルセイユにはエアバス・ヘリコプターズの工場が所在します。さらに、ワルシャワまで飛行し、ロシアのノヴォシビルスクへ向かう予定です。ワルシャワ、ノヴォシビルスクとも通常、ベルーガが飛行する地点ではありません。

エアバスによる日本へのヘリコプター輸送は通常、「ベルーガ」ではなく、アントノフを使用し、関西、神戸に飛来しています。「ベルーガ」がヘリコプター輸送の目的で日本へ飛来すれは、初の事例になりそうです。エアバスでは「ベルーガ」の運用を公開しておらず、最終目的地はFlightrader24をはじめフライトトラッカーを注視し、その目的地を確認する必要があります。

「ベルーガ」は1999年2月、成田空港へ絵画を輸送したことがあります。「ベルーガ」は、エアバス初のワイドボディ機A300-600型をベースに胴体上部を風船のように膨らませた収納スペースを備えた機種で、その名の通り「シロイルカ」をイメージさせる外観です。計5機が製造されており、そのうち飛来する見込みの機体記号(レジ)「F-GSTC」は、1999年に成田へ飛来した機体でもあり、実現すると2度目の来日です。

ニュース画像 1枚目:1999年に絵画を輸送したベルーガ「F-GSTC」 (strikeさん 1999年2月19日撮影)
© FlyTeam strikeさん
1999年に絵画を輸送したベルーガ「F-GSTC」 (strikeさん 1999年2月19日撮影)

この「ベルーガ」の日本飛来は、今回が最後の機会になる可能性が大です。現在、エアバスの大型輸送機は「ベルーガ」から「ベルーガXL」へ機種更新が進められています。「ベルーガ」は運用から25年に及び、ヨーロッパ域内の工場を結ぶ役割にも、より大型の貨物輸送が求められ、新たな機種に更新されています。新たな「ベルーガXL」は6機製造される計画で、3機が運用を開始しており、「ベルーガ」はすでに2機が退役しています。

日本で滅多に見ることのできない機体が日本へ飛来する!と、ワクワクする方は、Flightrader24などを見ながらどこに到着するかウォッチしましょう。そして、もし近くならば、ご自身の眼に焼き付けてみてはいかがでしょう。

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