2021年もコロナ禍が続き、厳しい状況に置かれている航空会社。その中でも、利用する人たち、見る人たちを明るく元気にしてくれるキャラクター、デザインの特別塗装機が登場しました。空の旅が楽しくなるような特別塗装機をピックアップして紹介していきます。
■バニラエアFly Peach to AMAMI
航空会社:ピーチ
機体記号:JA08VA
機種:A320-214
運航開始時期:2021/03/05
バニラエアで使用された機材が塗装をそのまま、ピーチへ導入。航空ファンから、SNSで「バニラエアの黄色いデザインのまま運航して欲しい」との反響を受け、ピーチのピンクではなく、バニラエアの黄色いデザインが採用され、バニラエアが開拓した奄美に捧げるデザインが採用されました。
■むすび丸ジェット仙台七夕・天の川
航空会社:アイベックスエアラインズ
機体記号:JA14RJ
機種:CRJ-700
運航開始時期:2021/04/16
アイベックスエアラインズと宮城県が連携、仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」が仙台七夕・天の川を全国にPRするデザインです。SNSの投票でもっとも人気を集め、採用が決まりました。仙台に行くことができなくとも、ちょっとした観光気分を楽しめるかも!?
■ピカチュウジェットBC
航空会社:スカイマーク
機体記号:JA73AB
機種:ボーイング737-800型
運航時期:2021/06/21
ポケモン25周年事業「そらとぶピカチュウプロジェクト」で登場した特別塗装機。プロジェクト第1弾として、コロナ禍の中、旅の楽しみを届ける想いが込められた特別塗装機です。カラフルな風船を持つピカチュウが計10匹が胴体に描かれています。さらに機体の底面にも仕掛けが!窓からのぞくピカチュウの姿が隠れておりいます。離着陸前後に、この塗装機を眺める楽しみもあります。
■みんなのJAL2020ジェット 3号機
航空会社:日本航空
機体記号:JA06XJ
機種:A350-900型
運航時期:2021/07/20〜2021/12/12
「みんなのJAL2020ジェット 3号機」は、コロナ禍の影響で1年延期された「東京2020オリンピック・パラリンピック」に伴い、予定より1年遅く登場。鶴丸を金色に塗装したのは、JALとして初めてのことで、大会に出場・機体に描かれた錦織選手は「モチベーション上がります。」とSNSに綴り、日本選手団の活躍にもつながりました。空港でもこの機体が飛行している姿は注目を集めました。
■ワンワールド
航空会社:北海道エアシステム
機体記号:JA13HC
機種:ATR 42-600
運航開始:2021/09/29
世界初のATR型の「ワンワールド」塗装機です。日本航空(JAL)が加盟するワンワールドに、北海道エアシステム(HAC)も2020年10月にアフィリエイトとして加盟したことを記念した塗装です。HACの運航地は限られているため、北海道でも丘珠、釧路、函館、女満別、利尻、奥尻の北海道各地と三沢でしか見ることができません。
■フライングホヌ ラー
航空会社:全日空
機体記号:JA383A
機種:エアバスA380型
運航開始:2021/10/15
世界最大の旅客機、エアバスA380型で、全日本空輸(ANA)が成田/ホノルル線に投入する機種として3機保有するうち、最後に受領した機体です。ハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジのカラーが施され、愛称は「ラー」と名付けられています。成田空港に駐機されていますが、2022年こそはホノルル線に投入される出番を待っていることでしょう。
■ロコンジェット北海道
航空会社:AIR DO
機体記号:JA607A
機種:ボーイング767-300ER型
運航開始:2021/12/01
ポケモンの人気キャラクター「ロコン」が描かれた「ロコンジェット」は、スターボードサイド(右側)には黄色を基調にロコンが、ポートサイド(左側)にはブルーを基調にアローラロコンが描かれ、左右異なるデザインです。片側だけでは満足せず、空港で見かけたら、両面見るためにちょっと我慢強く待っていることもお勧めします。
そのほか、JALグループの世界遺産応援、ソラシドエアの「霧島市・海津市 姉妹都市交流50周年アニバーサリー号」、フジドリームエアラインズの「竜とそばかすの姫 高知号」も登場しています。
これらの塗装機のうち、「ロコンジェット」のようにスケジュールが公開されているものもあり、見に行く時の参考になる情報もあります。さらに、各社の公式ショップなどで、モデルプレーンをはじめ関連グッズが販売されています。見たり、手元に置いたりと、少しでも楽しい気分にさせてくれる特別塗装機が2022年も新しく登場し、コロナ禍も落ち着いていっそう出かけられる環境になることを願うばかりです。