JAL、リージョナルジェット・エンジンに世界初の泡洗浄 CO2排出削減で

JAL、リージョナルジェット・エンジンに世界初の泡洗浄 CO2排出削減で

ニュース画像 1枚目:CF34エンジン 泡洗浄の様子
© JAL
CF34エンジン 泡洗浄の様子

日本航空(JAL)は2022年1月27日(木)、リージョナルジェットのエンブラエルE170型に搭載するCF34エンジンの洗浄で初めて泡を用いた洗浄方法を導入したと発表しました。水から泡へ洗浄方法を変更し、エンジン内部のちり・ほこりを化学的に落とし、燃料削減や二酸化炭素(CO2)排出量削減につなげます。CF34エンジンの泡洗浄の導入は世界初で、リージョナルジェット機への導入でも世界初の事例です。導入する機器は、GEアビエーションが提供する「GE 360フォームウォッシュ」です。

航空機エンジンは、二酸化炭素(CO2)排出量削減、燃費改善が目的にこれまでも水による洗浄が実施されてきました。新たに導入する泡洗浄は、加熱した特殊な泡状の洗浄剤をエンジン内部に注入し、飛行中に吸い込んだちり・ほこりの粒子を化学的に除去します。泡洗浄では、推計で年間約82,000リットルの燃料を追加削減でき、CO2排出量は約285トンに相当します。泡洗浄では、水の使用量削減にもつながります。

ニュース画像 1枚目:E170のエンジン洗浄作業
© JAL
E170のエンジン洗浄作業

今回の泡洗浄の対象は、ジェイエアが運航する18機のE170で、大阪国際(伊丹)空港の格納庫などで実施されます。JALグループは現在、CO2排出量の削減の取り組みとして、運航中には高度を下げる際に浅いフラップの利用で空気抵抗の削減、地上移動時の片側エンジン停止などを実施しています。エンジン洗浄でも、水から泡洗浄に切り替え、CO2排出量の削減をさらに進めます。

メニューを開く