航空自衛隊のF-15・F-2戦闘機や海上自衛隊US-2救難飛行艇などは、2022年2月2日(水)から2月18日(金)まで、グアム・アンダーセン空軍基地を拠点に実施する「コープ・ノース22 (COPE NORTH 22:CN22)」に参加します。フランス・インド・シンガポールも参加した人道支援・災害救援(HA/DR)訓練を皮切りに、日米豪3カ国による共同訓練を実施します。HA/DR訓練には、初めてインド空軍が参加します。アメリカ空軍は2021年にオブザーバーとしてプログラムを視察したインドの参加を歓迎しています。
訓練地域は、アンダーセン空軍基地を主要拠点に、ロタ島、サイパン島、テニアン島を含む北マリアナ諸島とその周辺空域です。訓練を通じ、自然災害時のインド太平洋地域で3カ国による支援をはじめ、総合的な能力と相互運用性を強化につなげます。
日米豪共同訓練では、空自の戦闘機や早期警戒管制機、輸送機などを含め30飛行隊の約130機、3カ国3,500名の隊員が参加します。アメリカ・インド太平洋軍が重視する機動展開訓練(ACE:Agile Combat Employment)を特に重視し、3カ国の統合訓練を実施します。
主な訓練項目は、防空戦闘、戦術攻撃、空対地射爆撃、捜索救難、機動展開などを予定しています。空中給油、近接航空支援も演習に含まれています。重視するACEでは、共通の通信機能やウェブ対応の後方支援能力なども演習を重ね、7島にある10の飛行場を利用し、出撃回数では2,000ソーティー超が計画されています。この訓練には、海上自衛隊のUS-2も参加します。
HA/DR訓練は、同期間に日米豪に加え、フランス、インドとシンガポールが参加します。機動展開、航空患者搬送や捜索救難など、一部は日米豪共同訓練を重ねて実施します。
■コープ・ノース22：自衛隊参加規模
・CN22参加規模
第2航空団：千歳基地 F-15J/DJ戦闘機6機
第8航空団：築城基地 F-2A戦闘機6機
航空戦術教導団：入間基地など
航空救難団：入間基地など U-125A：1機、UH-60J：1機
警戒航空団：浜松基地 E-767：1機
第1輸送航空隊：小牧基地 KC-767×1機
海自・第71飛行隊：岩国基地 US-2救難飛行艇1機
・HA/DR訓練参加規模 (重複あり)
航空救難団：入間基地など U-125A：1機、UH-60J：1機
航空支援集団
第1輸送航空隊：小牧基地
第2輸送航空隊：入間基地
第3輸送航空隊：美保基地
航空保安管制群：府中基地など
航空気象群：府中基地など
航空機動衛生隊：小牧基地
