航空自衛隊小松基地所属のF-15戦闘機1機が2022年1月31日(月)、離陸後に小松基地の西北西約5キロ付近でレーダーから機影が消えた件で、自衛隊は捜索を継続しています。これまでの捜索で航空機の一部を発見し、その部品等は行方不明の当該機と断定し、防衛省は墜落したと認定しています。事故機は小松基地に配備されている飛行教導群のF-15DJです。
捜索活動は現在、現場の海域へ海上自衛隊が舞鶴基地所属の護衛艦「ひゅうが(DDH-181)」、ミサイル艇「うみたか(PG-828)」、水中処分母船1号型(YDT-01)などを動員しています。空自も小松救難隊のU-125A捜索機、UH-60J救難ヘリコプターを投入しているほか、現場近くの海岸へ隊員を派遣し、浮遊物の有無を確認するなど捜索を継続しています。
事故機は、航空戦術教導団隷下の飛行教導群のF-15DJ戦闘機で、「アグレッサー」と呼ばれています。主な任務は、全国の空自基地を周り、「仮想敵」に扮して戦闘機と対空戦の訓練を通じ、空自戦闘機部隊の技量向上につなげています。飛行教導群のパイロットは、高い操縦技量に加え、「仮想敵」を演じるため高い判断力を備えた技量を持つ人が選ばれています。
なお、小松基地に配備されている飛行教導群所属機は、Twitterで40周年に合わせて公開していた機体は8機ありました(2/1現在、当該Tweetは削除)。2月1日(火)に記者会見した松野官房長官、岸防衛相とも「2名の捜索に全力をあげる」と答えています。
■飛行教導群所属のF-15DJ 32-8082 92-8096 72-8090 92-8070 92-8094 92-8095 12-8076 32-8083