ボーイング、777-8F開発を正式発表 ローンチカスタマーはカタール航空

ボーイング、777-8F開発を正式発表 ローンチカスタマーはカタール航空

ニュース画像 1枚目:ボーイング 777-8貨物機
© Boeing
ボーイング 777-8貨物機

ボーイングは2022年1月31日(火)、開発中の777Xの1機種、777-8型をベースにした貨物機の受注を発表しました。カタール航空がローンチカスタマーとなり、確定34機、オプション16機を契約しました。エンジンはGE9Xを搭載します。カタログ価格で200億ドル超に相当する契約です。

777-8貨物機(F)は、ペイロードで747-400貨物機とほぼ同等で、燃料効率、二酸化炭素排出量、運用コストが25%向上する機種です。現在の環境に配慮した航空事業を展開する環境下で、新たな777-8Fの運航会社は持続可能、かつ収益性の高いビジネス展開が可能になります。777-8F初号機の納入は、2027年の予定です。

ニュース画像 1枚目:カタール航空塗装の777-8Fと777X旅客機
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カタール航空塗装の777-8Fと777X旅客機

ボーイングは、777Xファミリーとして777-9、777-8の2機種を開発しています。2機種のうち、777-9が初飛行を済ませ開発が進んでいますが、777-8は今後、初飛行する予定です。777-8は、777Xファミリーとして新たな炭素繊維複合翼や燃料効率の高いエンジン採用など777-9と共通の機能を搭載。さらに、777-8Fの航続距離は8,167キロメートル(km)、最大ペイロードは118トンを計画しています。このため、航空貨物を運航する場合、中継地を減らして長距離路線を飛行し、途中の着陸料を削減するビジネスモデルを構築可能です。

カタール航空の契約は、すでに発注済みの777Xファミリー60機のうち、20機分を777-8Fに変更します。さらに、現行の777-200LRをベースとした777Fを2機、契約しています。

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