F-15能力向上プロジェクト、総額6,465億円 68機対象

F-15能力向上プロジェクト、総額6,465億円 68機対象

ニュース画像 1枚目:航空自衛隊 F-15 イメージ  (れぐぽよさん 2021年11月15日撮影)
© FlyTeam れぐぽよさん
航空自衛隊 F-15 イメージ (れぐぽよさん 2021年11月15日撮影)

防衛省は、F-15能力向上プロジェクト30年間のコストは暫定的に6,465億円の見込みと発表しました。F-15能力向上は、多段階能力向上改修計画(MSIP:Multi-Stage Improvement Program)が適用された近代化改修機を対象に、電子戦能力の向上、スタンド・オフ・ミサイル搭載、搭載ミサイル数の増加などの能力向上を計画的に推進するプロジェクトです。能力向上改修は、F-15近代化改修機の68機を対象として実施されます。

このプロジェクトは、アメリカによる日本との対外有償軍事援助(FMS)を活用した事業で、F-15近代化改修機68機に対して能力向上の改修を実施するだけでなく、必要な施設の整備や運用基盤の確立、訓練用シミュレータ取得と教育・訓練態勢の確立が含まれています。

計画されているうち、主な項目の金額は、試験などに173億円、改修作業に5,653億円、教育・訓練に404億円です。このほか、補用品、修理役務、整備用器材などの費用は今後、加算される予定です。プロジェクト30年間のコストは、6〜7年間の開始当初は年間の費用負担が大きく、8年目以降は4〜500億円程度と一定の増加額に落ち着く予定です。

アメリカ国防総省(DOD)は2021年12月末、日本のF-15スーパーインターセプタープログラム(近代化改修プログラム)でボーイングを契約相手方として指名しています。その契約内容は、4機の兵器練習機の開発・試験・納入を含む統合システムの設計・開発を想定し、4億7,131万3,000ドル(約543.6億円)と公表していました。

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