GEアビエーションは2022年2月3日(木)、ハイブリッド電気飛行機のデモンストレーションプログラムでボーイングと提携しました。ボーイングは、子会社のオーロラ・フライト・サイエンスを通じ、GEアビエーションが試験にサーブ340B型の機体を使い、ターボプロップエンジンCT7-9B型のハイブリッド電気推進システムによる飛行を支援します。具体的な担当業務は、エンジンを覆うカバー部分「ナセル」製造を含む改造、フライトデッキのインターフェイス設計とソフトウェアなどシステム統合、飛行中のパフォーマンス分析など飛行試験サービスです。
オーロラは、試験飛行機のエンジニアリングとテスト作業は、バージニア州マナッサスの本社施設で実施し、ナセル製造はミシシッピ州とウェストバージニア州の施設で行います。
GEアビエーションは、モーター、発電機、電力変換器、電力管理システムなど、高出力ハイブリッド電気システムなどの技術を成熟させており、持続可能な航空燃料や水素、新しいコンパクトなエンジンコア設計などの取り組みを、電気飛行機のエンジンに投入します。
GEアビエーションとアメリカ航空宇宙局(NASA)は、大容量の電力を供給するハイブリッド電気推進システムを搭載した単通路機の実現に向けた研究協力を開始しています。このプログラムにボーイングが参加し、2020年代半ばに地上試験と飛行試験を実施します。NASAは電動推進試験飛行デモンストレーション(EPFD)プログラムとして計2億6,000万ドルの予算を投じ、5年間で少なくとも2回程度の飛行を予定しています。