フロンティアとスピリット合併へ、米に競争力ある超格安航空会社が誕生へ

フロンティアとスピリット合併へ、米に競争力ある超格安航空会社が誕生へ

ニュース画像 1枚目:フロンティア航空 イメージ
© Frontier Airlines
フロンティア航空 イメージ

アメリカの超格安航空会社(ULCC)でフロンティア航空を運営するフロンティア・グループ・ホールディングスは2022年2月7日(月)、スピリット航空を買収し、合併すると発表しました。アメリカで競争力のある超低価格な航空券を提供する航空会社として、大手航空会社との競争力を高める狙いです。現在、アメリカの航空会社は、アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空のフルサービス航空会社(FSC)と、格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空、計4社で市場シェアは80%超を占め、合併する新会社は競争できる規模に拡大します。

フロンティア航空は、A320ceo、A320neo、A321ceoで110機超を運航しています。格安な航空運賃以外に、尾翼にさまざまな野生動物を描き、保護活動につなげていることが特徴の航空会社です。

スピリット航空は、A319、A320ceo、A320neo、A321ceoで170機超を運航しています。格安航空として印象づけるため、機体は鮮やかなイエローに「Spirit」を社名ロゴを大きく描いています。

合併により、両社の機材は単純合計で280機超になります。今後の発注済みの機材を含め、両社の航空機は350機超となり、北米だけでなく、南米、カリブ海全域に路線を展開し、合併により新たな路線の開設、超低価格運賃を提供する路線を増やします。想定によると、両社のネットワークは19カ国145地点、1日1,000便以上のフライトを運航する規模に拡大します。

ニュース画像 1枚目:両社統合時のネットワークイメージ
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両社統合時のネットワークイメージ

なお、フロンティア・グループ・ホールディングスがスピリット航空を29億ドルで買収。両社の合併により、利払前・税引前利益(EBIT)ベースで年5億ドルの統合効果が見込まれています。特に東海岸に強いスピリット、中央から西海岸に強いフロンティアの統合で、多くの旅客にリーチできるメリットが見込まれています。統合作業は、2022年の後半に完了する予定です。

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