海兵隊初のF-35Cも参加、米軍と海自・陸自が沖縄周辺で相互運用性の訓練

海兵隊初のF-35Cも参加、米軍と海自・陸自が沖縄周辺で相互運用性の訓練

ニュース画像 1枚目:空母「エイブラハム・リンカーン」でのVMFA-314 F-35CライトニングII
© US Navy
空母「エイブラハム・リンカーン」でのVMFA-314 F-35CライトニングII

海上自衛隊・陸上自衛隊と、アメリカ海軍・海兵隊・空軍が参加し、2022年2月3日(木)から2月7日(月)まで、日米共同演習「ノーブル・フュージョン2022」が実施されました。訓練海空域は東シナ海と西太平洋の沖縄周辺でした。海自はP-3C哨戒機と護衛艦「こんごう(DDG-173)」、陸自から陸上総隊直轄の水陸機動団と第1ヘリコプター団が参加。アメリカ海軍は、アメリカ海兵隊初のF-35Cを運用する第314海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-314)「ブラックナイツ」を搭載する空母「エイブラハム・リンカーン(CVN-72)」などが参加しました。

今回の演習では、CVN-72を主力とする空母打撃軍、第11海兵遠征部隊(MEU)、強襲揚陸艦「アメリカ(LHD-6)」を主力とする両用即応グループ(ARG)が相互調整、さらに海自・陸自が加わり、相互運用性の向上に取り組みました。

ニュース画像 1枚目:編隊航行するアメリカ海軍・海兵隊・海上自衛隊の艦艇
© 海上自衛隊
編隊航行するアメリカ海軍・海兵隊・海上自衛隊の艦艇

演習では、航空機を使った実戦的な訓練も実施。岩国航空基地所属の海兵第12飛行大隊(MAG-12)のF-35BライトニングII、嘉手納基地所属のF-15Cイーグル、アメリカ海軍のP-8ポセイドンなどがチームを組み、海上で空対地攻撃と模擬攻撃訓練を実施。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「デューイ(DDG-105)」と「こんごう」が指揮統制や編隊航行などを実施しました。一連の訓練には、KC-135ストラトタンカー、KC-130Jハーキュリーズが空中給油で各機の長時間飛行を支援しました。

ニュース画像 2枚目:KC-135から空中給油を受けるF-35B
© U.S. Marine Corps photo by Airman 1st Class Moses Taylor
KC-135から空中給油を受けるF-35B

さらに第1ヘリコプター団は、強襲揚陸艦「アメリカ(LHA-6)」にCH-47Jを着艦。その後に水陸機動団の隊員が手順に従い、ヘリから艦艇への移動、物資の積み下ろしなどを実施しました。

ニュース画像 3枚目:強襲揚陸艦「アメリカ」に着艦した陸自CH-47J
© U.S. Marine Corps photo by 2nd Class Vincent E. Zline
強襲揚陸艦「アメリカ」に着艦した陸自CH-47J

エイブラハム・リンカーン空母打撃群(ABECSG)は今回のパトロールで、海兵隊初のF-35CライトニングIIの飛行隊を含む第9空母航空団(CVW-9)の帯同しています。F-35Cは、強襲揚陸艦「エセックス(LHD-2)」に搭載されているAV-8Bハリアー、さらにF-18Eスーパーホーネットが加わり、夜間演習を実施しています。

■空母「エイブラハム・リンカーン(CVN-72)」搭載のCVW-9
第14戦闘攻撃飛行隊 (VFA-14)トップハッター:F/A-18E
第41戦闘攻撃飛行隊 (VFA-41)ブラックエース:F/A-18F
第314海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-314)ブラックナイツ:F-35C (海兵隊)
第151戦闘攻撃飛行隊 (VFA-151)ヴィジランツ:F/A-18E
第133電子攻撃飛行隊 (VAQ-133)ウィザーツ:EA-18G
第117早期警戒飛行隊 (VAW-117)ウォールバンガース:E-2D
第14ヘリコプター海上作戦飛行隊 (HSC-14) チャージャーズ:MH-60S
第71ヘリコプター海洋攻撃飛行隊 (HSM-71)ラプターズ:MH-60R

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