ボーイング、カナダにP-8Aポセイドン提案 CP-140哨戒機の更新

ボーイング、カナダにP-8Aポセイドン提案 CP-140哨戒機の更新

ニュース画像 1枚目:カナダ空軍のP-8Aイメージ
© Boeing
カナダ空軍のP-8Aイメージ

ボーイングは2022年2月10日(木)、カナダ空軍の哨戒機CP-140オーロラの更新プログラム「カナダ・マルチ・ミッション・エアクラフト(CMMA)」にP-8Aポセイドンを提案する意向を発表しました。CMMAでは、対潜戦(ASW)、情報収集・監視・偵察(ISR)任務に対応する機材を求めており、ボーイングはすでに各国に採用されているP-8を提案します。

カナダ空軍が使用するCP-140オーロラは、P-3オライオンをベースとしており、1970年代に開発された機種です。一方、ボーイングが提案するP-8は、旅客機の737-800型をベースに、主翼は737-900から流用し、胴体後部にウェポンベイ、主翼下にハードポイントを設けています。アメリカ海軍では、長距離対潜・対地哨戒機として、情報収集、監視・偵察、捜索救助などの任務に対応しています。

カナダがCMMAで提示する要件について、ボーイングは航続距離、速度、耐久性を満たし、同盟国との相互運用性も確保でき、カナダの防衛産業への貢献にもつながるとも説明しています。P-8は、ボーイング737と多くの共通性があることから、スペアパーツの確保、パイロットや整備士の訓練も旅客機と共通性が多く、コストを大幅に削減できることも採用国のメリットになります。

2022年2月現在、採用国はアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、ノルウェー、韓国、ドイツの8カ国です。採用国のP-8Aは対潜戦(ASW)、情報収集・監視・偵察(ISR)、人道支援、災害救援、捜索救助など多様な任務に就いています。

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