アメリカ空軍、早期警戒機E-3セントリー更新へ準備

アメリカ空軍、早期警戒機E-3セントリー更新へ準備

ニュース画像 1枚目:E-3Gセントリー、胴体中央の円盤状レーダードームが特徴の早期警戒管制機(AWACS)
© U.S. Air Force photo / Greg L. Davis
E-3Gセントリー、胴体中央の円盤状レーダードームが特徴の早期警戒管制機(AWACS)

アメリカ空軍は、早期警戒管制(AWACS)機のE-3Gセントリーを2023会計年度から、更新する準備に入りました。対応可能な企業に対して情報提供を求めるRFIを公表しています。2023年度以降、次期AWACSのプロトタイプ機として2機、地上支援や訓練システムなどを5年程度での提供を求める情報ですが、価格等の詳細が決定した要求「RFP」に発展するかは未定としています。

E-3セントリーは、ボーイング707-320B型がベース機で、試作機「EC-137」は1972年2月9日に初飛行。ウエスチングハウスのレーダーが採用され、量産機は1975年2月に初飛行した1970年代から使用されている早期警戒管制機です。アメリカ、イギリス、フランス、サウジアラビア、NATO向けに68機が製造されています。日本では、嘉手納基地での展開が多いものの、横田をはじめ、三沢や岩国などへの飛来や、訓練で千歳や厚木に飛来したこともあります。

航空自衛隊も導入を検討したものの、1991年にボーイングが707の製造を完全に終了。このため、世界でも空自のみ運用するボーイング767をベースとしたE-767 AWACSが採用されています。早期警戒機は、E-767をはじめ、ノースロップ・グラマンが手がけるE-2D、ガルフストリームをベースとしたG550 CAEW、ボンバルディアが製造するグローバル6000をベースにするグローバルアイ、さらにボーイング737-700をベースにした737 AEW&Cなどがあります。このうち、737 AEW&Cはオーストラリア空軍とイギリス空軍が導入しています。

ニュース画像 1枚目:手前がオーストラリア空軍737 AEW&C、奥がアメリカ空軍E-3G
© U.S. Air Force photo/2d Lt Ashlyn K. Paulson
手前がオーストラリア空軍737 AEW&C、奥がアメリカ空軍E-3G
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