関西国際空港に2022年3月16日(水)から、水素を燃料として走行する燃料電池バスの運行が始まります。関西国際空港内の運行で、第1ターミナルビルと展望ホールを結ぶ経路などに使用されます。運行は南海バスが担当します。
このバスは、環境省の補助金、大阪府による燃料電池バス導入促進事業費補助金を活用し、三菱UFJフィナンシャル・グループ5社の寄付により、導入されます。水素燃料電池バスの価格は1台約1億円と通常のバスの5倍、維持費も通常バスの3倍とされています。関西エアポートは、空港内で水素利活用の一環として、一部費用を負担して運行を支援します。
関西国際空港には、2016年1月に日本初の空港内水素ステーションとして「イワタニ水素ステーション 関西国際空港」がオープン。「水素グリッドプロジェクト」として、水素の利活用が進められています。関西エアポートグループは、温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロを実現する目標を掲げ、水素を含め、再生可能エネルギーなど環境負荷の低減、持続可能な社会の実現の活動に取り組んでいます。
なお、空港関連の水素燃料電池バスでは、京浜急行バスが東京・蒲田と羽田空港を結ぶ路線にトヨタの「SORA」を使用しています。