ジョビィのeVTOL試験機、2/16飛行中に墜落 NTSBが調査

ジョビィのeVTOL試験機、2/16飛行中に墜落 NTSBが調査

ニュース画像 1枚目:ジョビィが開発中の機体
© Joby Aviation
ジョビィが開発中の機体

アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は2022年2月17日(木)、電動垂直離着陸機(eVTOL)開発を手がけるJoby Aviation(ジョビィ・アビエーション)の墜落事故の調査を開始したと発表しました。事故は2月16日(水)、カリフォルニア州ジョロンで発生したものです。

ジョビィによると、事故は遠隔操作が実施されていた無人機の飛行試験中に発生したもので、怪我人などはありませんでした。ジョビィでは実験的な飛行試験プログラムに取り組んでおり、機体性能の限界に取り組むため、事故発生の可能性があるとも言及しています。今回の事故については、関係当局と徹底的な原因調査に取り組み、その調査に協力する方針です。

アメリカ連邦航空局(FAA)の情報によると、事故機は機体記号(レジ)「N542AJ」で登録されていました。ジョビィは2022年1月に最初の試作機で1回の充電で154.6マイル、最長飛行距離は5,300マイル以上と、飛行エンベロープの拡大に取り組んでいました。今回の事故機に加え、ジョビィは「N542BJ」の2機で同時に飛行するなど、プログラムの精度向上に取り組んでいます。

ジョビィにはトヨタ自動車が出資し、開発を支援しています。その電気航空機は、最大航続距離240キロメートル(km)、最高速度は時速320kmを計画しています。2022年初頭には、1,000回以上の飛行試験を完了したことを公開しています。試験飛行を実施していた事故当日は、記録によると速度201ノット、時速370kmを記録していました。

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