An-225ムリーヤ、胴体や主翼に大きな損傷

An-225ムリーヤ、胴体や主翼に大きな損傷

ニュース画像 1枚目:An-225ムリーヤ
© Photo by Lance Cpl. Samantha H. Arrington
An-225ムリーヤ

アントノフが保有・運航する世界最大の航空機An-225ムリーヤは、胴体部分が大破した状態がウクライナ・メディアの報道で判明しました。機首部分が地面に落ち、コクピットや貨物を搭載する胴体部分が大きく損傷しています。左の主翼はエンジン3基を含め一部、残っているものの、右主翼は胴体から外れているように見え、エンジンも損傷しています。アントノフはTwitterで3月3日にも、機体の状態は専門家が検証すると再びコメントしています。

An-225は、1988年12月に初飛行しています。製造された目的は、旧ソ連の宇宙往還機「ブラン」輸送でしたが、ブラン計画が中止され、2001年までキエフで保管されていました。これをアントノフが大型貨物輸送目的に改修し、2002年に再び飛行し、その大きさから世界でも注目を集める機体でした。軍の大型機機の輸送、石油系やガス機械、紛争時の緊急支援などに使用されることが多く、日本には東日本大震災時に飛来していました。

2020年以降のコロナでは、アントノフ・エアラインズがAn-124で航空貨物需要の逼迫に対応していましたが、大型貨物の輸送力を補強するため、An-225ムリーヤを活用し、医療関連や人道輸送の役割を担っていました。

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