あいち航空ミュージアム、富士T-1初鷹展を延長 国産XJ3エンジンも追加展示

あいち航空ミュージアム、富士T-1初鷹展を延長 国産XJ3エンジンも追加展示

ニュース画像 1枚目:1955年3月から開発が進められた研究・試験型エンジン「XJ3エンジン」
© あいち航空ミュージアム
1955年3月から開発が進められた研究・試験型エンジン「XJ3エンジン」

あいち航空ミュージアムは2022年3月14日(月)まで開催予定の特別企画展「日本の飛行機づくりと富士T-1初鷹(はつたか)」の開催期間を2022年9月30日(金)まで延長します。延長に合わせ、研究・試験型の「XJ3エンジン」を追加で展示します。このエンジンは、「富士T-1初鷹」に搭載されている国産J3ターボジェットエンジン開発のために製作されました。

初鷹に搭載された「J3ターボジェットエンジン」は、日本独自に開発したエンジンで、石川島重工業(現・IHI)が初めて量産したエンジンです。T-1で初飛行した試作機「82-5801」には、イギリスのブリストル社製ジェットエンジンが搭載されましたが、国産J3ターボジェットエンジンを搭載した機種は、T-1Bとして分類されています。このJ3ターボジェットエンジンは、T-1B以外にも海上自衛隊のP-2J対潜哨戒機へ搭載されました。

あいち航空ミュージアムで開催されている「日本の飛行機づくりと富士T-1初鷹」は、日本の飛行機開発史や初の実用ジェット機「富士T-1(ティーワン)」のエピソードなどを、航空イラストレーター「リタイ屋の梅」氏のイラストで楽しく、分かりやすいパネル展示で紹介しています。また、小牧基地で地上展示されていた練習機「富士T-1初鷹866号機」が館内に展示されています。

なお、T-1は、航空自衛隊パイロット育成のために開発された練習機で、第2次世界大戦後初の国産ジェット練習機でした。富士重工業(現:SUBARU)が開発し、1958年の試作飛行から1963年までに計66機が生産され、2006年に全機が退役しています。

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