レオナルド、旅客・輸送用途のAW609ティルトローター機 契約獲得

レオナルド、旅客・輸送用途のAW609ティルトローター機 契約獲得

ニュース画像 1枚目:AW609ティルトローター機
© Leonardo
AW609ティルトローター機

レオナルドは2022年3月、ヨーロッパを拠点とする企業と旅客・多用途輸送用にAW609ティルトローター機を4機、契約したと発表しました。契約した企業は、ヨーロッパで事業を展開する老舗企業ですが、企業名は非公表です。このAW609は、VIP、企業・旅客輸送、輸送用などさまざまな機内仕様に変更できます。

AW609ティルトローター機は、V-22オスプレイのように機体の左右に大きなプロペラを装備しています。離着陸時には上に向けて運用され、飛行時には90度変えて前に向けてプロペラ機と同じように飛行します。ティルトローター機は、プロペラの角度変更が大きな特徴で、その変更時間は90秒です。ヘリコプターのように様々な場所で離着陸でき、ターボプロップ機のような航続距離や速度を備えている特徴を備えています。性能は、時速500キロメートル(km)超、航続距離は約1,400kmで、補助タンクを使用すると2,000km以上になります。

AW609の客室内は加圧され、乗客最大9名を含め、個人旅行や出張などのニーズに対応できます。さらに、救急医療サービス(EMS)、捜索救助(SAR)、オフショア運用、監視活動など、民間から政府機関まで多用途に対応できる機種です。

現在の開発状況は、飛行時間はアメリカ、イタリアで累計1,700時間を超え、ティルトローター機として初めての民間機としての型式証明の取得に近づきつつあります。また、フィラデルフィアでは顧客向けの1機目が地上試験を開始し、2機目の組み立ても始まっています。

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