JAL、4〜5月発券分の燃油サーチャージ値上げ 6月以降はさらに値上げも

日本航空(JAL)は、2022年4〜5月発券分の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を決定しました。条件表の10,000円基準は、3月末までの発券分と変更ありません。ただし、年度初めにあわせた条件表見直しが実施され、3月末までと基準は同じですが、値上げされます。韓国路線は、現在の1,500円から4月以降は1,800円、北米・ヨーロッパ路線は17,500円から20,200円になります。原油価格の値上がりもあり、コロナ後の航空券購入は時期を検討する必要がありそうです。

燃油サーチャージは、直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づいて定期的に見直しされています。シンガポールケロシン市況価格の2カ月平均の1バレルあたり価格が89.69米ドル、同期間の為替平均は1米ドル114.32円、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は10,253円で、条件表の10,000円基準の価格が適用されます。

燃油サーチャージの徴収額は、コロナ禍を受けた原油相場の価格下落を受け、2020年6月から2021年5月発券分まで、非徴収の基準で推移。その後は、原油相場の上昇に伴い高騰を続けています。シンガポールケロシン市況は、2021年10～11月の91.14米ドルから、2021年12～2022年1月は89.69米ドルで一旦落ち着いたものの、原油価格は2・3月も上昇を続けており、ケロシンの平均価格の上昇も想定され、6〜7月発券分は値上がりが予想されます。

コロナ後の国際線の航空券購入を検討する場合は、円安傾向も続いているため、燃油サーチャージの観点では、3月中の発券を検討する必要がありそうです。