伊江島でA36ボナンザ墜落、パイロット2名亡くなる

伊江島でA36ボナンザ墜落、パイロット2名亡くなる

ニュース画像 1枚目:現在製造されているG36、墜落したA36の後継機
© Textron Aviation
現在製造されているG36、墜落したA36の後継機

民間救急飛行機事業を手がける特定非営利活動法人メッシュ(MESH)・サポートが所有するビーチクラフトA36ボナンザが2022年3月12日(土)12時50分ごろ、伊江島空港で墜落、操縦士2名が亡くなりました。機体も大破しました。

MESHサポートは離島の多い沖縄県で、航空機を使用した患者輸送で救命救急、高度医療に貢献する取り組みを展開している団体です。2007年に救急ヘリ事業を始め、その1年後には資金不足で運航を終了も、2009年にはヘリコプターの運航を再開。さらに、クラウドファンディングでボナンザ購入資金を集め、固定翼機の導入で活動範囲を広げていました。沖縄県総合防災訓練にも参加し、その活動は救急救命に大きな役割を果たしています。

訓練に使用していたビーチクラフトA36ボナンザは、日本では1997年4月に導入、「JA4577」として運航されてきた機体です。原型機は1945年に初飛行し、ビーチクラフト社からレイセオン、ホーカー・ビーチクラフト、テキストロンと親会社の母体を変えながら、現在はG36として製造が続けられている機種です。

MESHサポートは、亡くなられたパイロット2名への哀悼の意と同時に、今後の事故調査での原因究明、再発防止に取り組みます。また、当面は保有するヘリコプターの運航を自粛すると発表しています。

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