海外旅行から遠ざかること、2年以上。そんな方も多いのではないでしょうか?欧米では、コロナに関する規制を解除する動きが出てきています。海外旅行がそこまで近づいていると感じることも多くなっています。コロナ禍の今、人気が高まっている機内食を自宅で味わうことは、今だけではないか?と思い、人気のシンガポール航空が監修した機内食を試してみました!
これまでコロナ禍では、JAL、全日空、ゲートグルメ、羽田空港などで、機内食が発売され、即日完売という人気を見せています。今回取り寄せたのは、機内食製造会社の双日ロイヤルインフライトケイタリングが先月発売した、シンガポール航空とコラボした機内食です。
発売されている機内食は、ビジネスクラススタイル、エコノミークラススタイルの2タイプで、メニューがそれぞれアジア、ウェスタンの2種類です。エコノミーは8食で10,152円、ビジネスは2食でアジアメニューが10,152円、ウェスタンメニューが12,312円です。
今回は、思い切ってビジネスクラスのウェスタンを取り寄せました。あわせて、せっかくの機内食をより楽しむために、シンガポール航空の機内で提供されているワインも取り寄せにチャレンジしてみることに。シンガポール航空のビジネスクラスをイメージした、自宅での機内食をレポートします。
■飲み物:ワイン&ビール
機内食を楽しむために、欠かせない飲み物もこだわって取り寄せします。シンガポール航空ではオンラインで搭乗便の機内食、機内ドリンク、機内スナック、機内アメニティを確認することが可能です。
そこで、東京発シンガポール着 SQ637便のビジネスクラスと入力すると、簡単にワインリストやビール・リキュール・紅茶・コーヒーなどの銘柄が確認できます。また、PDFでメニューをダウンロードすることができ、印刷すると手元で機内メニューを楽しめます。
<実際の機内で提供されているワイン>
白ワイン:
2017 Weinhaus Ress Riesling, Rheingau, Germany
2018 Stonier Chardonnay, Mornington Peninsula, Australia
赤ワイン:
2015 Château Magnan la Gaffelière, Saint-Émilion Grand Cru, Bordeaux, France
2017 Dandelion “Lionheart of the Barossa” Shiraz, Barossa Valley, Australia
2012 Bodegas LAN Viña Lanciano Reserva, Rioja, Spain
実際に提供されているワインを探しましたが、まったく同じものを購入ことは困難でした。しかし、実際の機内で提供されているワインに近いものを取り寄せることに。もちろん、シンガポールビール「Tiger」も取り寄せました。
<今回のワイン:生産地と葡萄の品種が同じもの>
白ワイン:ドイツ・ラインガウ地方のリースリング(Germany,Rheingau,Riesling)
赤ワイン:オーストリア・バロッサ・ヴァレー地方のシラーズ(Australia,Barossa Valley,Shiraz)
■機内食のお届け
機内食の宅配は、一瞬でシンガポール航空だとわかるバティック・モチーフ柄の限定ボックスに包まれて、冷凍便で届きます。手に取った瞬間から、期待が膨らみます。このバティック・モチーフは、シンガポール航空の客室乗務員(CA)が着用する制服「サロンケバヤ」にも採用されています。
今回届いたボックスのバティック・モチーフは、昨年から新しくリニューアルされたもので、シンガポール航空のさまざまアイテムに使われています。(客室乗務員の制服は、以前のバティック・モチーフのままです。)
さて、ボックス内は、取扱説明書、前菜2種とメイン2種が冷凍された状態で梱包されています。食事を楽しむ3時間前に前菜は自然解凍を始めます。
まず、前菜です。お皿に盛り付ける順番も丁寧に説明されていて、食事を見て楽しむ配慮もされています。
メインについては、食材ごとに2度に分けて電子レンジで温めます。盛り付けも、説明通りに行います。
飲み物、食事もそろい、いざ実食です。まずはタイガービールでのどを潤し、前菜をワインと一緒に楽しみます。
宅配で届く食事なので、「大きな期待をしないように!」と考えていましたが、裏切られました。それぞれしっかりとした優しい味付けで2品とも非常に美味しく楽しめました。素材の味も感じられ、上品な前菜になっています。さらにワインがその味を引き立ててくれます。
前菜:ロブスターと白身魚のテリーヌ 野菜マリネ添え
メイン:ローストチキンのオレンジ風味デミソース マッシュポテト添え
盛り付け手順や配置が細かく指示されており、見て楽しむことも考えられているように思います。特に、別がけで用意されているソースがさらに特別感を引き上げてくれます。レストランでこのまま出しても、普通に調理されたものだと思うかもしれません。
前菜:プロシュートとポークテリーヌ 3種のきのこマリネ添え
メイン:牛ほほ肉の赤ワイン煮込み きのこと野菜のソテー添え
実際に食してみると見た目だけではなく、「電子レンジでチン」とは思えない食感、味付けで、ワインがぐいぐい進みます。夫婦やカップルでの、ちょっとした記念日の食事として、十分に使えると思います。
航空会社ランキングでも常に上位に入るシンガポール航空。その機内に乗った気分が味わえる機内食になっていました。まもなく海外旅行が身近に戻ってくると、機内食を自宅で楽しむことが難しくなるかもしれません。いまだけの体験をしてみませんか?