ニュージーランド空軍P-8Aポセイドン、製造はじまる

ニュージーランド空軍P-8Aポセイドン、製造はじまる

ニュース画像 1枚目:ニュージーランド空軍 P-8A イメージ
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ニュージーランド空軍 P-8A イメージ

ボーイングは2022年3月17日(木)、ニュージーランド空軍向け哨戒機P-8Aポセイドンの製造を開始したと発表しました。この作業は胴体部分の製造を担当するスピリット・アエロ・システムズの工場内で実施された、「キールビーム」を手がけたものでした。「キールビーム」は、胴体の前後、左右の主翼を結合する中央翼を胴体下から支える重要な部品です。

P-8Aポセイドンはボーイング737-800旅客機をベースとしていますが、「キールビーム」は旅客機と異なります。中央翼胴体下の主脚格納部から後ろに設けられ、魚雷などを搭載するウェポンベイを統合するため、民間機と異なる仕様の「キールビーム」になっています。

ニュース画像 1枚目:キールビーム部分、中央翼とその後ろに位置するウェポンベイ。画像はドイツ向けイメージ
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キールビーム部分、中央翼とその後ろに位置するウェポンベイ。画像はドイツ向けイメージ

今後、スピリット・アエロ・システムズの生産ラインで胴体パネルの結合などを進め、ボーイングのワシントン州レントン工場に輸送され、最終組み立てが進められます。組み立て完了後、装備品の試験などを実施し、ボーイングは2022年後半にニュージーランドへ納入する予定です。

ニュージーランド空軍は、P-3K2オリオンの更新としてP-8Aポセイドンを計4機、対外有償軍事援助(FMS)を通じて導入する予定です。P-8はすでにアメリカ海軍をはじめ、インド海軍、イギリス空軍、オーストラリア空軍、ノルウェー空軍で運用されています。

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