4月から世界各国の入国制限が緩和され、海外渡航が徐々に再開されています。FlyTeamにもコロナ禍では数少なかった国際線の搭乗レビューが、少しずつ投稿されるようになってきています。GWや夏休みの旅行計画を検討する時期なので、リアルな現地からの情報を求めている方が多いのではないでしょうか。2022年の3月から4月に国際線を利用している搭乗レビューをまとめてご紹介します。渡航先は、アメリカ、スイス、シンガポール、ベトナム、インドの5カ国です。
2022/04 羽田(東京) → シカゴ、 ロサンゼルス → 羽田(東京)
2年ぶりにアメリカへ渡航された、ひろぴょんさん。羽田から、シカゴ、オーランド、ロサンゼルスとアメリカ国内の3都市を移動した搭乗レビューがあり、ロサンゼルスから日本へ帰国しています。現在、アメリカへの入国には、ワクチン接種証明、出発前1日以内取得の新型コロナウイルス検査陰性証明書、「宣誓書」が必要です。
【往路】羽田(東京) → シカゴ
日本航空JL010便、ビジネスクラス利用、機材は「ボーイング777-300」です。出発の事前準備として、新型コロナウイルス感染症に関するデジタル証明書アプリ「VeriFLY」を活用。そのおかげで、空港での手続きがスムーズだったと報告しています。
【総合評価】 コロナ禍以降、2年ぶりの米国フライトでしたが、コロナ禍で色々なことが変化してしまって少し戸惑いましたが無事にシカゴに着きました。コロナ禍で大変な中頑張っているCAさんや運行に関わる全ての皆さんに感謝です。ということで、総じて良いフライトでした。
【復路】ロサンゼルス → 羽田(東京)
日本航空JL015便、ビジネスクラス利用、機材は「ボーイング777-300」です。日本への入国は、「MySOS」アプリを利用し検疫のファストトラックに進みますが、列に並ぶアナログな対応や、空港内の徒歩での移動が多いこと、それによって所要時間が長いことを報告しています。
ビジネスクラスだったので先頭集団で検疫へ向かったのですが、それでもコロナ検査が終わって開放されるまでに1.5時間は必要でした。エコノミーの後ろの方なら2時間以上はかかるのではないでしょうか。
2022/03 成田(東京) ← → チューリッヒ(南回り)
Frankspotterさんが成田/チューリッヒ路線の搭乗レビューを2件、往復利用の搭乗内容を詳しく報告しています。現在、日本からスイスの入国(90日以内の観光目的)については、ワクチン接種完了者及び同伴する子供のみ入国を認められています。その場合の入国時検疫措置は、ワクチン接種証明、陰性証明、入国フォームの登録、すべて不要です。
【往路】成田(東京) → チューリッヒ
スイスインターナショナルエアラインズLX161便、ビジネスクラス利用、機材は「ボーイング777-300」です。通常、成田からチューリッヒの飛行時間は約12〜15時間ですが、ロシア領空迂回により南回りのルートで16時間のフライトになっています。
【座席(シート)】 かつては成田線といえばA340-300でしたが、現在は同社の最新鋭B777-300ER。機内はスイスらしい機能的で洗練されたデザインが施され、実に美しい空間。座った瞬間から欧州にいる気分に浸れます。今回は運良くビジネスクラス最前列のいわゆる”Throne Seat”を指定できました。1人がけの広々とした空間はとても豪華なもの。ロシア空域迂回により、SWISS史上最長というアナウンスのあった南回り16時間のフライトも実に快適に過ごせました。
【Frankspotterさんの搭乗レビュー】「SWISSチューリッヒ線ビジネス」
【復路】チューリッヒ → 成田(東京)
スイスインターナショナルエアラインズLX160便、ビジネスクラス利用、機材は「ボーイング777-300」です。往路と同じくロシア領空迂回の南回りルートで、12時間程度の飛行時間とのことです。
【総合評価】 コロナ禍にロシア空域問題、と前途多難な状況が続く世界の空。ロシア空域を迂回しながらも、日本線を飛ばし続けるSWISSの信頼性の高さは素晴らしいものです。また、自身久しぶりとなる長時間のフライト中、素晴らしい機内サービスを提供していただいたキャビンクルーの皆様に感謝したいと思います。
【Frankspotterさんの搭乗レビュー】「SWISS成田線ビジネス」
2022/03 羽田(東京) → ホーチミン、2022/04 ハノイ → 成田(東京)
Jacobさんは、1ヶ月のベトナム出張のため、日本からホーチミン、ホーチミンからハノイ、ハノイから帰国する搭乗レビューが3件あります。ここでは、入国と帰国の2件を紹介します。現在のベトナムは、2022年3月15日(火)から観光客の入国を全面的に再開しています。日本人の場合は、15日間の滞在なら査証免除され、入国には、出国72時間以内(抗原検査は24時間以内)の陰性証明が必要です。
【往路】羽田(東京) → ホーチミン
全日空NH891便に搭乗、機材は「ボーイング787-9」です。入国が大幅緩和される3月15日以前の渡航であり、搭乗率は3割、ビジネス客がほとんど、入国後はホテル隔離という状況。ベトナム入国はスムーズに終わったが、出発前の準備と下調べは膨大で大変との詳しい報告があります。
まだ防護服着用でした
【Jacobさんの搭乗レビュー】「初めての羽田ーホーチミン線の搭乗です」
【復路】ハノイ → 成田(東京)
全日空NH898便、ビジネスクラス利用です。ノイバイ空港では、「イミグレを通過するのに2時間」とあります。成田空港では、「簡易PCR検査〜待ち時間30分ほどと、到着後1時間もせずに解放されました。」となっています。
1ヶ月のベトナム出張の復路です。 ホーチミンもハノイも、その周辺都市はコロナの影響が少しづつ低下しており、商店も通常影響をしていました。 半年前の滞在では3日に1回のPCR検査が義務付けられていましたが、それもありません。
【Jacobさんの搭乗レビュー】「ノイバイ空港は大混乱でした」
2022/03 シンガポール → 羽田(東京)
北海の学生さんは、日本航空JL036便利用、機材は「ボーイング787-8 ドリームライナー」です。シンガポールは、2022年4月1日(金)より2年ぶりに入国が全面解除され、ワクチン接種証明、出発48時間以内の陰性証明書が入国に必要です。
【空港】 シンガポール/チャンギ国際空港はアジアの中でもトップを争うレベルの清潔さや、利便性があるため、特に支障はありませんでした。 しかし、ラウンジについては、空港職員が1名しかおらず、少し対応が遅かったかのように思えます。
2022/04 羽田(東京) → デリー
ねこかいぬさんは、全日空NH837便を利用、機材は「ボーイング787-9 」です。
日本からインドへの入国は、渡航前14日間の旅行歴、出発前72時間以内に実施されたPCR検査の陰性証明書、誓約書をポータルサイトからオンラインで提出する必要があります。
【機内食・ドリンク】 大変おいしかったです。CAさんがバンバン飲み物を提供してくださるので助かりました。
実際の渡航状況を目にすると、ようやく海外旅行の現実感が増してきますね。これからゴールデンウィーク(GW)や夏休みなどの長期休暇がやってきます。搭乗レビューでもさらに国際線の投稿が増えると予想されます。今年こそは海外を選択肢に入れた計画を考えたいと思う方へ今後も最新のレポートをお伝えしますので、お楽しみに!