陸上自衛隊第15旅団の第15ヘリコプター隊は2022年4月6日(水)、急患空輸出動回数1万件を達成したと発表しました。緊急患者の搬送人数は1万365人です。1972年に第101飛行隊として任務を開始してから、約50年での達成となりました。
第15ヘリコプター隊は、1972年に沖縄の本土復帰と共に第1混成団隷下の第101飛行隊として編成され、2010年3月に第1混成団から第15旅団となり第15飛行隊に改編され、2013年に現在の部隊に編成されています。その間、アメリカ軍から引き継いだ緊急患者空輸を継続して担っています。
第15ヘリコプター隊の急患輸送は、沖縄県と鹿児島県の奄美群島南部までを範囲として対応しています。使用するUH-60JAやCH-47JAは航続距離を延長するタンク増設などにより、広い地域の急患に対応しています。さらに、海上保安庁なども対応できない悪天候時などにも任務にあたっており、地域医療を支えています。
1972年から任務を開始し、1979年に急患空輸1,000回を達成して以降、着実に任務を積み重ね、最近は5年程度で1,000回の任務を重ねています。9,000回は2016年10月に達成しています。