ニュージーランド航空、機体デザインのあのシンボルマークは一体ナニ?

ニュージーランド航空、機体デザインのあのシンボルマークは一体ナニ?

ニュース画像 1枚目:パンダさん 2020年3月12日撮影 ZK-NZC ボーイング787-9 ニュージーランド航空
© FlyTeam パンダさん
パンダさん 2020年3月12日撮影 ZK-NZC ボーイング787-9 ニュージーランド航空

ニュージーランド政府は2022年5月2日(月)から、日本を含むビザ免除国からの旅行者の入国制限を撤廃し、コロナ前の様に訪れやすくなります。ニュージーランドを代表するニュージーランド航空会社は、82年前の1940年4月30日に設立された歴史ある航空会社です。そのニュージーランド航空が尾翼に使用しているロゴマークの意味を知っていますか?シダの新芽を表す「コル(Koru)」と呼ばれる植物が採用されています。ニュージーランドの豊かな自然や植物を示す象徴です。今回は、そのロゴマークを中心に、ニュージーランド航空の機体デザインの歴史を振り返ります。

ニュージーランド航空の尾翼に描かれているシンボルマーク「コル」は、1965年に創業時の名称「タスマン・エンパイア・エアウェイズ(TEAL)」から「ニュージーランド」を冠した社名に変更後、採用されました。最初に登場したのは、1970年代です。「コル」はシダの新芽を意味する先住民マオリの言葉で、「成長」「力」「平和」の象徴としてニュージーランドでは広く認識されているマークです。

ニュージーランド航空の機体デザインにコルが登場した1970年代の初代コル以降、1990年代に2代目が採用され、現在は2013年以降に変更された3代目「コル」を纏っています。

■1970年代 初代コル

初代コルのデザインは、1970年代から1990年代まで使用されました。ボディには濃いブルーとグリーンのストライプで前方から後方まで直線のラインが描かれています。社名「Air New Zealand」の表記はすべて小文字で、これも初代コルの特徴です。

ニュース画像 1枚目:サンドバンクさん 1989年8月7日撮影 ZK-NZW ボーイング747-219B ニュージーランド航空
© FlyTeam サンドバンクさん
サンドバンクさん 1989年8月7日撮影 ZK-NZW ボーイング747-219B ニュージーランド航空

■1990年代 2代目コル

2代目コルのデザインは、濃いブルーとグリーンのカラー配色は初代を引き継ぎつつ、直線からウェーブ状の斜線に変更しています。コルを描いた尾翼も、グラデーションでブルーとグリーンを描くデザインに変更されています。1990年代から登場し、マイナー変更を経て2010年代半ばまでこのデザインが採用されていました。

ニュース画像 2枚目:airbandさん 2004年2月15日撮影 ZK-SUH ボーイング747-475 ニュージーランド航空
© FlyTeam airbandさん
airbandさん 2004年2月15日撮影 ZK-SUH ボーイング747-475 ニュージーランド航空

2代目コルのデザインは、2000年代にマイナー変更された塗装が登場しました。胴体にウェーブ状に入る斜線が無くなっています。

ニュース画像 3枚目:Bokuranさん 2005年10月1日撮影 ZK-NBT ボーイング747-419 ニュージーランド航空
© FlyTeam Bokuranさん
Bokuranさん 2005年10月1日撮影 ZK-NBT ボーイング747-419 ニュージーランド航空

■2013年以降 3代目コル

3代目コルは、2013年以降に登場した現行デザインです。導入時、「モダンな感性を入れながら、これまでの歴史と信頼性を保つこと」を目指すと説明されました。シダの新芽「コル」のロゴは尾翼に残し、ブルーとグリーンの2色がなくなりました。ホワイトとブラックで伝統を示し、胴体にはシダの葉模様が記されています。

ニュース画像 4枚目:harahara555さん 2021年6月12日撮影 ZK-NZK ボーイング787-9 ニュージーランド航空
© FlyTeam harahara555さん
harahara555さん 2021年6月12日撮影 ZK-NZK ボーイング787-9 ニュージーランド航空

3代目コルには、ホワイトの標準デザインに加え、ブラックをベースとした特別塗装機があります。このブラックの塗装機は、「オールブラックス塗装」とも呼ばれています。世界的な強豪として知られるラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」もロゴにシダの葉模様を採用し、ニュージーランドを代表するモチーフが描かれています。

ニュース画像 5枚目:A350XWB-HNDさん 2021年6月1日撮影 ZK-NZE ボーイング787-9 ニュージーランド航空
© FlyTeam A350XWB-HNDさん
A350XWB-HNDさん 2021年6月1日撮影 ZK-NZE ボーイング787-9 ニュージーランド航空

いかがでしたか?現在のニュージーランド航空は、標準デザインとオールブラックス塗装の2つのデザインを採用しています。機体全体からロゴの「コル」とシダの葉模様から「ニュージーランド」を感じることができます。ニュージーランド航空は、現在成田/オークランド線を週1便で運航していますが、7月から増便を計画しています。海外旅行の再開に、自然豊かなニュージーランドを考えてみるのも良いかもしれませんね。

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