3年ぶりに制限のない2022年のゴールデンウィークももうすぐ終了。海外旅行とは行かないものの、久しぶりのお出かけ、飛行機で遠方を訪れた方も多いことでしょう。コロナ禍が続いた中、大きく変わった1つに、身近に飛行機を楽しめる手段が増えたことがあげられます。日本航空(JAL)、全日空(ANA)などが機内食をはじめ、航空機で実際に使用されたカート、救命胴衣がポーチになったアップサイクル商品、エンジンブレードを活用したオブジェなど、オンライン販売で手軽に楽しめるようになりました。ホテルの客室で、飛行機気分を満喫できることもその1つでしょう。夏の旅行や今後の旅の目的に、今回は、飛行機を堪能できるホテル5つを紹介します。
■東京ベイ東急ホテル x JAL「ウイングルーム」
客室ドアを開け、中に入ると真っ先に目に入るのは、JAL国内線で活躍し、退役したボーイング777-300型に搭載されていたシート、窓・窓枠パネルの「ウイングルーム」。実際に機内食サービスに使用されていた本物のミールカートも設置され、部屋の中で「機内食ごっこ」を楽しむこともできそうです。テーブル上には、エンジンブレードを再利用した客室番号を記したモチーフが置かれ、細かなインテリアまで含め、飛行機気分を堪能できます。客室の窓2面から、大空と共に羽田へ着陸する飛行機を眺めることもできます。
<特徴>
客室広さ:43平米
特徴:シート、窓・窓枠パネル
5〜8月料金:ほぼ空室なし
■セントレアホテル x ANA「ANA ROOM」
最上階11階にあるセントレア滑走路を一望できる場所に、飛行機、特にANAを満喫できる「ANA ROOM」があります。この客室内には、ボーイング777型のタイヤホイールを活用したオリジナルテーブルが設置されています。客室内のシートは、トヨタ紡織が開発を手がけたANA国内線普通席に設置されているもので、中部地域の航空関連産業を感じることもできます。この客室に宿泊すると、機内食風オリジナルメニューの夕食付プランも選択でき、機内カートで届けられ、機内サービスをホテルで楽しむことができます。
<特徴>
客室広さ:32平米
特徴:タイヤホイールのテーブル、シート
5〜8月料金:22,700円〜
■羽田エクセル東急 x ANA 「プレミアフライヤーズツインルーム」「プレミアフライヤーズダブルルーム」
羽田空港第2ターミナル直結の「羽田エクセルホテル東急」は、客室の窓から滑走路を眺めることができ、以前から航空ファンが宿泊することで知られています。さらに、2007年から「フライヤーズ」企画として客室内にシートを設置する企画を続けています。「プレミアフライヤーズツインルーム」はファーストクラスシート1席、「プレミアフライヤーズダブルルーム」はビジネスクラスシート2席が設置され、客室窓から駐機する機体や滑走路を離発着する飛行機を満喫できます。客室のビューバスから駐機場や滑走路をみることができるのも特徴の1つです。
<特徴>
・プレミアフライヤーズツインルーム
客室広さ:41平米
特徴:ファーストクラスシート1席
5〜8月料金:34,600円〜
・プレミアフライヤーズダブルルーム
客室広さ:41平米
特徴:ビジネスクラスシート2席
5〜8月料金:35,600円〜
■羽田エクセル東急 x フライトシミュレーター「スーペリアコックピットルーム」
羽田エクセルホテル東急には、客室内にコクピットが設置されている「スーペリアコックピットルーム」もあります。コクピットは、ボーイング737-800型のフライトシミュレーターで、本格的に操縦技術を学ぶコースが設けられているほどです。この客室は、操縦訓練コース、シミュレーター体験、宿泊とそれぞれコースが設けられ、それぞれの目的で体験できる内容が異なります。宿泊時には透明のアクリル板が付けられており、操縦席に座ったり、計器類に触れることはできませんが、コクピットの雰囲気を満喫できます。
<特徴>
客室広さ:31平米
特徴:737-800コクピット
5〜7月料金:20,000円〜 (7月末まで)
■FIRST AIRLINES HOTEL
東京・池袋と浅草でバーチャル旅行体験や定期便のファーストクラス体験を再現したサービスを提供する「FIRST AIRLINES」が1日1組、最大6名向けに宿泊できるサービスがスタートしています。浅草の施設は、1階にベッドルームとバスルーム、2階には成田空港でも実際に採用されている家具メーカー「カッシーナ」のラウンジチェアを置くなど空港ラウンジをイメージしたスペース、3階にはファーストクラスの最新シートが配置されています。1組貸し切りのため、1名でも最大の6名でもさまざまな形で楽しむことができます。
<特徴>
客室広さ:3階建て施設
特徴:空港の雰囲気からファーストクラスシートまで
料金:1組 13,000円〜 (オープニング料金)
長いコロナで抑制されてきましたが、ようやくどこかに出かけようとこれから考える方もいらっしゃるかもしれません。週末の楽しみ、あるいは夏休みの旅行に飛行機で出かけ航空テーマのホテル滞在で満喫するなど、飛行機好きは大いにその機会を楽しみたいですね。