アメリカ空軍横田基地で2022年5月8日(日)から、演習「ビバリー・モーニング 22-01」が始まりました。訓練は5月15日(日)までの予定で、横田基地の通常運用時間帯の6〜22時にアメリカ空軍三沢基地に所属する戦闘機が飛来する予定です。このうち、5月9日(月)と5月10日(火)の2日間は、通常運用時間帯を超える夜間飛行が実施される可能性があります。
横田基地での訓練では、三沢基地に所属するアメリカ空軍第35戦闘航空団(35FW)のF-16C/Dファイティングファルコンが飛来し、離発着を行っています。戦闘機の迅速機敏戦展開訓練(ACE)、重大事故即応演習(MARE)の訓練の大きく2つが実施されています。ACEは、脅威の発生を想定し、即座に敵勢力の行動を戦闘機により阻止する能力を確認しており、通信機能、後方支援を含めた訓練です。
期間中には、航空機機墜落など重大事故の発生を想定し、仮想の「負傷者」を含めた災害を想定し、緊急事態への対応能力を実証する訓練も行われます。横田基地では空軍の戦闘機だけでなく、アメリカ海軍のF/A-18Eスーパーホーネットが空母に着艦する際と同様に、航空機の後部に取り付けられたアレスティング・フックで短距離着陸時の安全な減速・停止させる着陸拘束装置システムもあり、さまざまな事態を想定した機能が備えられています。
横田基地は、在日アメリカ軍司令部、第5空軍司令部、第374空輸航空団(374AW)が所在し、極東のアメリカ軍の輸送拠点です。同時に、緊急時にはアメリカ空・海軍の戦闘機の離着陸も受け入れ可能な拠点です。