スターアライアンスは2022年5月14日、設立25周年を迎えました。1997年に設立された世界初の航空会社による航空連合「スターアライアンス」は現在、日本の全日空(ANA)をはじめ正式メンバーは26社にまで拡大しています。加盟会社は、アライアンスのロゴをすべての機体の搭乗口に掲出しているだけでなく、共通デザイン塗装機も運航しています。その胴体には、「STAR ALLIANCE」の文字を記し、尾翼は黒をベースにスターアライアンス・ロゴを掲出する共通のデザインです。しかし、25年の中でスターアライアンス共通デザイン機でも、異なるデザインがいくつかあること、ご存知ですか?今回は25周年にちなみ、これまでに登場したさまざまなスターアライアンス特別塗装機のバージョンをご紹介します。
■設立初期に登場したデザイン
1997年5月14日の設立時は、エア・カナダ、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空の5社でした。同年10月にヴァリグ・ブラジル航空が加盟し、その加盟6社のロゴを纏った共通デザインを各社が運航しました。運航会社が胴体の先頭に描かれるため、各社により少しずつデザインが異なります。ユナイテッド航空の通称「バトルシップ」塗装がそれぞれ異なる場所に配置されています。
■加盟会社の増加が一目瞭然
ANAが1999年に加盟、さらに2000年にはオーストリア航空、シンガポール航空、bmi、メキシカーナ航空と続々と加盟会社が増えたことが分かるデザインです。胴体には加盟会社のロゴが描かれていますが、塗装の登場時期によっても数に違いがあり、初期の6社から増えたことが一目瞭然です。
■共通デザイン?ちょっと違う?
スターアライアンス共通デザインは、胴体に「STAR ALLIANCE」の文字を記し、尾翼は黒をベースにスターアライアンス・ロゴを掲出と最初に記しました。その塗装をANAでみるとこちらです。ANAには現在、ボーイング787-9型(JA899A)、ボーイング767-300型(JA614A)、ボーイング737-800型(JA51AN)と3機のスターアライアンス特別塗装機を運航しています。
この共通デザインと微妙に異なるデザインもこれまでに登場しています。そのバージョン違いは、尾翼に違いがあります。共通デザインは尾翼が黒のところ白の場合があります。さらに、シンガポール航空は尾翼に黒/白をベースにスターアライアンス・ロゴを記すのではなく、自社のロゴを掲出するバージョンもありました。
今後も新たな機種にスターアライアンス特別塗装が施され、世界各地を飛行するでしょう。エアバスA350やボーイング787、エアバスA320neoでもスターアライアンス特別塗装機が登場しています。近くシンガポール航空の737-8-MAXが特別塗装機になる予定です。新たな塗装機が運航され続け、ちょっと異なるデザインがこれからも登場するかもしれません。