アメリカ空軍のRC-135Sコブラボール「61-2663」が2022年5月25日(水)、嘉手納基地に到着した模様です。飛来目的は不明ですが、北朝鮮の動きを情報収集するため、4月下旬から嘉手納に前方展開している「62-4128」と交代、あるいは2機体制での情報収集の可能性が考えられます。RC-135Sコブラボールは、アメリカ空軍が3機のみしか保有していないと公表する弾道ミサイルの光学/電子情報収集機で、2機が嘉手納基地に同時展開する珍しい体制となっています。
5月25日(水)には北朝鮮が弾道ミサイルを3発、発射したと伝えられ、「62-4128」が対応していたとみられます。嘉手納基地に飛来した「61-2663」は今後、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核実験などの動きに対応するとみられます。
嘉手納基地に2機展開する「61-2663」と「62-4128」は、4月にロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」発射実験の際、ベーリング海を同時間帯に飛行する珍しい運用体制が確認されています。このため、準備を整えているとされる北朝鮮のミサイルや核実験に2機体制で情報収集を行う可能性もありそうです。