オーストラリア政府は2022年4月中旬、入国者に求めていた出発前の新型コロナウイルス陰性証明を不要にし、訪問しやすくなっています。オーストラリア入国時に必要な書類・手続きは、ワクチン接種証明書とデジタル渡航者申告(DPD)です。観光・ビジネスなどで渡航する場合、コロナ前と変わらず電子渡航承認(ETA)の申請も必要です。オーストラリアから日本へ帰国する場合、6月から隔離が不要になります。帰国時は、オーストラリア出国前72時間以内の検査を済ませると、入国時の検査や自宅の待機はありません。今回は、海外旅行を検討しやすい日本/オーストラリア間を結ぶ航空会社の運航状況をまとめました。
5月30日現在、全日空(ANA)、日本航空(JAL)の2社がシドニー、メルボルンのオーストラリア2都市と計10往復便を運航しています。カンタス航空の国際線の運航が再開され、日本路線の運航計画もありましたが、当初の予定より遅れています。また、ジェットスターは7月から、日本路線を再開し、両国を結ぶ便数が夏に向けて増加します。
■日本/オーストラリア間の1週間あたり往復便数 (5/30現在)
ジェットスターは、7月以降、成田発着でケアンズ、ゴールドコースト線、さらに関西/ケアンズ線を再開します。これで東日本、西日本ともオーストラリアへのアクセスができるようになります。なお、ジェットスターは、燃油サーチャージを徴収していません。夏休みの旅行先として、開放的な雰囲気を楽しみたい場合は、ケアンズ、ゴールドコーストもお勧めの目的地です。
また、7月には、ANAが羽田/シドニー線をデイリー運航、JALは週5往復便に増便します。オーストラリアで入国規制の緩和、州ごとに実施されている隔離措置の緩和を受けた動きとみられます。今後は、冬に向けた便数の拡大、さらにカンタス航空の羽田/シドニー線の再開が注目される動きになるでしょう。