2026年に商用化めざすVolocopter開発の4人乗りeVTOL、5月に初飛行

2026年に商用化めざすVolocopter開発の4人乗りeVTOL、5月に初飛行

ニュース画像 1枚目:4人乗り「VOLOCONNECT」の初飛行
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4人乗り「VOLOCONNECT」の初飛行

「エアタクシー」の開発を進めているVolocopter(ボロコプター)の4人乗りeVTOL機が2022年5月、初飛行を完了しました。Volocopterは3機種を開発しており、荷物輸送の無人機「VOLODRONE(ボロドローン)」、2人乗りの「VOLOCITY(ボロシティ」、4人乗りの「VOLOCONNECT(ボロコネクト)」があります。VOLODRONEとVOLOCITYはすでに飛行しており、今回はVOLOCONNECTの飛行に成功しました。

VOLOCONNECTは、開発中の3機種で最も高速で飛行できる時速約250キロメートル(km)、航続距離は約100kmに迫る性能があります。VOLOCONNECTは、ローター6つで垂直離陸が可能で、機体胴体に電動ファンと機体上部の翼の組み合わせで巡航時に250kmに迫る速度が確保されます。航続距離が長く、積載量が多いことが特徴です。

ニュース画像 1枚目:ローターで離着陸、電動ファンで巡航
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ローターで離着陸、電動ファンで巡航

今後、機体とシステムが性能限界に適合しているか確認する飛行試験が実施されます。低速飛行、ローターから電動ファンへの遷移、高速飛行、エンジン故障時の動作確認を含む、さまざまな試験項目を実施します。こうした試験飛行を経て、自動化した自律飛行の実現にも取り組みます。初飛行は2分14秒間と短い時間でしたが、6月初旬までにスピートは前進で約65km、横方向への飛行で45kmと、飛行性能を徐々に拡大しながら、試験が進められています。

「エアタクシー」としては2人乗りVOLOCITYはすでに飛行を重ねており2024年に、4人乗りVOLOCONNECTは2026年にそれぞれ商用開始をめざしています。Volocopterには、日本航空(JAL)が出資し、eVTOLを活用した移動・輸送サービスの実現をめざし、日本での市場調査や事業化に向けたビジネスモデル構築などが進められています。

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