「トップガン マーヴェリック」アメリカで聖地巡礼!エアショーも楽しむ方法

「トップガン マーヴェリック」アメリカで聖地巡礼!エアショーも楽しむ方法

ニュース画像 1枚目:何度も見たくなる「トップガン マーヴェリック」
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何度も見たくなる「トップガン マーヴェリック」

映画「トップガン マーヴェリック」が日本で公開11日目に興行収入30億円、観客動員数200万人を突破し、大ヒットしています。SNSでは「初めてのIMAXでした 2回目のトップガンもよかったす」と、リピーターも多い作品です。さらに映画監督の新海誠氏、上田慎一郎氏たちは、見応えある作品と絶賛しています。この作品はCGではなく、リアルにこだわり抜いた作品で、撮影地も気になります。今回は撮影場所と、一緒に楽しめるエアショーをご紹介します。

■P-51マスタング格納庫はどこ?

ニュース画像 1枚目:P-51 マスタング イメージ、アメリカではさまざまなエアショーに登場する
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Kenneth Holston
P-51 マスタング イメージ、アメリカではさまざまなエアショーに登場する

ストーリーの冒頭、「モハベ」の格納庫のシーンが描かれます。格納庫の中央には、P-51マスタングが置かれ、その手入れに励むマーヴェリック(トム・クルーズ)が、前作「トップガン」から長い時間が経ったことを感じさせます。P-51マスタングは、トム・クルーズが所有する航空機で、自らの操縦で飛行するシーンも登場します。

この場面は、カリフォルニア州のイニョカーン空港です。現在は、ジェネラル・アビエーション向けの飛行場として運営され、定期便はありません。トム・クルーズのように飛行機でアクセスできれば良いですが、車で訪れるのが現実的でしょう。

・格納庫シーンのロケ地付近

■極超音速テスト機「ダークスター」の飛行シーン

マーヴェリックは昇進を拒否し続け、極超音速テスト機「ダークスター」開発のテストパイロットとして海軍に勤務しているストーリー設定です。そのダークスター開発も中止を宣言される直前、マーヴェリックのやんちゃな一面が見れます。前作「トップガン」と同じく、マーヴェリックの人となりが変わっていないことが分かるシーンです。

この場面は、アメリカ海軍チャイナレイク武器センターで撮影されています。予告編で、SR-71ブラックバードを発展させたSR-72に似た機体が低空飛行し、止めに来た海軍少将が仏頂面になる場面です。アメリカ海軍チャイナレイク武器センターは、滑走路を備えた飛行場がありますが、普段は周囲の道路から眺めるだけの場所です。イニョカーン飛行場も近くにあり、2箇所を車で訪れば、映画で撮影された場所の雰囲気を感じることができるでしょう。

ニュース画像 2枚目:チャイナレイク武器センターで離着陸するF/A-18
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Nicholas Burgains
チャイナレイク武器センターで離着陸するF/A-18
・チャイナレイク武器センター周辺

■アメリカ海軍の一大拠点「サンディエゴ」

前作「トップガン」、今回の「トップガン マーヴェリック」とも、サンディエゴの基地なしに語ることはできません。ノースアイランド海軍航空基地は海軍航空部隊の一大拠点です。映画ではマーヴェリックが呼び出しを受けて訪れる場面、トップガンたちを集めて教育するなど、多くのシーンがこの基地で撮影されています。

ニュース画像 3枚目:中央がノースアイランド海軍航空基地、手前はサンディエゴ国際空港
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Austin Haist
中央がノースアイランド海軍航空基地、手前はサンディエゴ国際空港

マーヴェリックの大人の恋だけでなく支えになるペニー・ベンジャミンが働くバーはフィクションですが、その海岸付近やビーチバレーを楽しむ場面は、ノースアイランド海軍航空基地内のビーチで撮影されています。基地関係者以外は立ち入り出来ませんが、隣接するコロナド・ビーチで同じような雰囲気を感じることができるでしょう。

・ノースアイランド海軍航空基地 ・コロナド・ビーチ

■F/A-18スーパーホーネット訓練飛行シーン

ニュース画像 4枚目:ファロン海軍航空基地でタキシング中のF/A-18Fスーパーホーネット
© U.S. Navy photo by Petty Officer 1st Class Joseph R. Vincent
ファロン海軍航空基地でタキシング中のF/A-18Fスーパーホーネット

広大な砂漠をF/A-18スーパーホーネットで作戦前の訓練を行うシーンは、ネバダ州のファロン海軍航空基地で撮影されています。ファロン海軍航空基地から離陸し、北に広がる訓練空域を使用しています。ファロン海軍航空基地に訪れることはできますが、撮影で使用された訓練エリアは、車で通過して、雰囲気を楽しむことができます。

・ファロン海軍航空基地 ・ファロン国立公園

■作戦に向かうF/A-18が山岳を駆け抜けるシーン

作品でハイライトに向かうシーンの1つ、山岳地帯を低空飛行する空撮シーンの一部は、ワシントン州の「リムロック・レイク」で撮影されています。川の両岸には山が迫り、そんな大自然の中を4機のF/A-18スーパーホーネットが編隊飛行します。実際、この付近ではアメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネット、アメリカ空軍のF-35ライトニングIIによる訓練飛行が行われています。ただし、飛行訓練の頻度は多くないため、訪れたときに戦闘機の飛行に出くわしたら、非常にラッキーです。

・リムロック・レイク付近

いかがでしたか?ご紹介した撮影地はカリフォルニア州、ネバダ州、ワシントン州と西海岸に所在します。ロケ地めぐりを楽しむ行程を考えると、日本からはロサンゼルスやサンディエゴを訪れると良いでしょう。ロサンゼルスは全日空(ANA)や日本航空(JAL)など日本から多くの便が運航され、サンディエゴにもJALが直行便を運航しています。

こうしたロケ地巡りとともに、撮影で使用されたF/A-18スーパーホーネットのフライトを楽しむこともできます。9月23日(金)から9月25日(日)の3日間、サンディエゴのミラマー海兵隊航空基地で「ミラマー・エアショー 2022 (2022 MCAS Miramar Air Show)」が開催されます。映画撮影で使用されたF/A-18スーパーホーネット(Buro no. 165667)が現在、アクロバットチーム「ブルーエンジェルズ(Blue Angels)」に加わっており、アメリカ海軍の飛行機たちの展示飛行も満喫できます。

ニュース画像 5枚目:ブルーエンジェルス F/A-18スーパーホーネット
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Jasmine Suarez
ブルーエンジェルス F/A-18スーパーホーネット

ミラマー海兵隊航空基地は、前作「トップガン」の主な撮影地でした。前作は戦闘機乗りの中でも特に優秀なパイロットを集めた教育機関、通称「トップガン」が実際に所在していました。今回の「トップガン マーヴェリック」は、「トップガン」がミラマーからファロン海軍航空基地に統合されたことが忠実に描かれています。ミラマーは今回の作品に登場しませんが、前作「トップガン」と共に、新作の「トップガン マーヴェリック」のロケ地を巡り、今作に登場した機体も見れるエアショーを合わせて楽しむと、満足度の高い聖地巡礼になるでしょう。

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