国土交通省航空局によると、2022年5月の日本国籍の航空機登録は、新規登録5機、抹消6機、予約登録1機でした。民間商用機の動向は、新規登録で日本エアコミューター(JAC)がATR 42(機体記号:JA11JC)を登録、抹消は日本航空(JAL)がボーイング777型(JA010D、JA8945)を2機、ピーチがA320(JA04VA)を1機を退役させました。
新規登録のうち、ジェネラル・アビエーションでは、JMRSがホンダジェットHA-420を1機登録しています。日本国籍「JA」で始まるホンダジェットの登録機は、これで10機です。保有者のJMRSは2021年12月にシーラスSR22T(JA27RY)に続く2機目で、保有機は新規事業に取り組む機材としています。JMRSは、航空機チャーター手配事業に加えた航空機保有事業を展開するとみられます。
三井物産エアロスペースのレオナルドAW139型(JA01EE)は、長野県警察に納入される「やまびこ1号」とみられます。長野県警はアエロスパシアルAS365N3型(JA110E)を「やまびこ1号」として運用しており、この機材を更新するとみられます。JA01EEは、すでに名古屋小牧空港で飛行しており、要求された装備の整備などを経て、納入される見込みです。
■2022年5月 新規登録機
登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
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2022-05-09 | JA817R | JMRS | ホンダ・エアクラフトHA-420 | 42000088 |
2022-05-09 | JA01EE | 三井物産エアロスペース | レオナルドAW139 | 31961 |
2022-05-17 | JA11JC | 日本エアコミューター | ATR 42-500 | 1611 |
2022-05-18 | JA6938 | 川崎重工業 | エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 | 21060 |
2022-05-18 | JA51WC | ウェーブクレスト | ダイヤモンド・エアクラフトDA42NG | 42.N458 |
JALから抹消された「JA010D」は2021年2月から羽田に駐機され、2022年5月11日に離日し、モハベにフェリーされています。「JA8945」は2020年6月から羽田に駐機されています。抹消理由は「解体」です。
ピーチから退役した「JA04VA」は、ピーチとバニラエアの統合時に改修された1機目です。「JA04VA」は2014年9月にバニラエアが受領し、統合の改修で機体の外装はバニラエアのイエローから、ピーチのフーシアピンクに塗り変えられました。
■2022年5月 抹消登録機
抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 | 2022-05-13 | JA010D | 日本航空 | ボーイング777-200 | 米JET MIDWEST,INC.社へ売却 | 2022-05-23 | JA04VA | 全日空商事ドラコリーシング | エアバスA320-214 | 航空の用に供さない | 2022-05-23 | JA2139 | 個人 | シェンプ・ヒルト スタンダード・シーラス | 航空の用に供さない | 2022-05-23 | JA8945 | 日本航空 | ボーイング777-300 | 航空機解体 | 2022-05-23 | JA05KG | 個人 | シェンプ・ヒルト ディスカスCS | 航空の用に供さない | 2022-05-23 | JA9846 | 新日本ヘリコプター | ベル206L-3 | オーストラリアへ売却 |
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予約登録は、1機です。機体記号の「YP」は、これまで読売新聞が取材用で運航する航空機に使用されています。この機材が三井物産エアロスペースから納入先は特に発表されていません。
■2022年5月 予約登録
レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 | 予約年月日 |
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JA04YP | 三井物産エアロスペース | レオナルド AW169 | 未定 | 2022-05-30 |