A380「ホヌ」再就航、ANA 機長・CAに聞く機内とホノルル時差対策!

A380「ホヌ」再就航、ANA 機長・CAに聞く機内とホノルル時差対策!

ニュース画像 1枚目:成田に3機揃うホヌ
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成田に3機揃うホヌ

全日空(ANA)は2022年7月1日(金)から、成田/ホノルル線を再開します。ハワイ仕様に仕立てた2階建てのエアバスA380「フライング・ホヌ」が運航します。「ホヌ」の座席数は520席で、週2便(金・土)を運航します。これにより週1,000人以上、月間約4〜5,000人がホヌでハワイへ訪れる計算になります。

ハワイ州観光局によると、ハワイを訪れる日本人観光客はゴールデンウィークをきっかけに徐々に戻り始め、5月1万人超、6月1万3,000人超でした。今後は、「ホヌ」の運航再開など、日本/ハワイ間の航空座席の増加が予想され、7月3万席、8月5万席が提供される予定です。夏休みの8月には、4万人程度の観光客を期待しています。

回復の期待を担う「ホヌ」の再就航前に開催されたプレミアム上映会&トークショーに登壇した齋藤機長、客室乗務員の宮田氏、小木氏が「ホヌ」の「機内の楽しみ方」や「現地での過ごし方」を披露しました。

ニュース画像 1枚目:トークショーに登壇した3名、左から宮田氏、齋藤機長、小木氏
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トークショーに登壇した3名、左から宮田氏、齋藤機長、小木氏

■機内での過ごし方

成田/ホノルル線専用の「ホヌ」は機内に一歩、足を踏み入れた時から、ハワイ気分を楽しめるサービスを提供しています。成田出発は夜のため、照明はやや抑え薄暗いハワイを演出。ボーディング・ミュージックとしてハワイアンミュージックが流れます。機内は木目調の優しい感じが演出され、ぬいぐるみ「ホヌ」も乗客を出迎えます。宮田氏によると、客室乗務員はブルー・ピンク・グレーと3色の大きな花柄が特徴的なエプロンで機内サービスを行うとのことです。

ニュース画像 2枚目:大型モニターでハワイの画像も紹介され、気分を盛り上げてくれる
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大型モニターでハワイの画像も紹介され、気分を盛り上げてくれる

2階にファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、1階はエコノミー、計520席の乗客に対応する客室乗務員は20名です。小木氏によると、ファーストの優雅さ、ビジネスクラスの上質さ、プレミアムエコノミーではちょっとリッチな気分をキーワードにそれぞれのクラスの旅客にサービスにあたっているそうです。

ニュース画像 3枚目:A380 フライング・ホヌ ファーストクラス
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A380 フライング・ホヌ ファーストクラス
ニュース画像 4枚目:A380 フライング・ホヌ ビジネスクラス
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A380 フライング・ホヌ ビジネスクラス
ニュース画像 5枚目:A380 フライング・ホヌ プレミアムエコノミークラス
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A380 フライング・ホヌ プレミアムエコノミークラス
ニュース画像 6枚目:A380 フライング・ホヌ エコノミークラス
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A380 フライング・ホヌ エコノミークラス

さらにエコノミーには、1階の最後尾に、子ども連れのファミリー向けの「ANA Couchii(カウチ)」のエリアがあります。子どもたちも楽しめるよう案内板に「ホヌ」が隠れキャラ的に登場します。外観、機内のぬいぐるみ、隠れサインと、色々な場所にいる「ホヌ」を見つけて楽しい仕掛けがあります。

ニュース画像 7枚目:機内1F後方の「ホヌ」隠れキャラ、可愛らしいピクトグラム
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機内1F後方の「ホヌ」隠れキャラ、可愛らしいピクトグラム
ニュース画像 8枚目:機内1F後方にあるピクトグラム、どこにあるか探してみては?
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機内1F後方にあるピクトグラム、どこにあるか探してみては?

夜のフライトであっても、ワクワク感で寝付けない場合もあります。そんな時は思い切って、滅多に見ることのできないホノルル行きならではの楽しみ方があります。齋藤機長によると、離陸から5時間ほどで地平線から太陽が昇ってくるそう。日の出の様子を満喫できるのも、ホノルル行きならではの楽しみです。

さらに機長は、A380「ホヌ」の優れた機能も紹介してくれました。A380には、スムーズな着陸、滑走路から誘導路へ離脱する「滑走路離脱システム(BTV:Brake-To-Vacate)」が搭載されています。滑走路のオーバランを防止する機能と共に動く安全システムです。この機能は、寝ていると着陸時も気付かない静かさを実現しており、到着ゲートまでぐっすり睡眠している乗客もいるほど、優れた性能があるそうです。

ニュース画像 9枚目:ホノルル国際空港での「ホヌ」 (フッ軽の極美さん 2019年9月6日撮影)
© FlyTeam フッ軽の極美さん
ホノルル国際空港での「ホヌ」 (フッ軽の極美さん 2019年9月6日撮影)

コロナ禍でハワイに運航できなかった2年間に実施された「フライング・ホヌ」のチャーター便では、宮田氏、小木氏とも多くの乗客からエールをもらい、「ホヌ」乗務で元気やワクワク感がもらえると改めて確認したそうです。A380がなくなるかもとマイナスなことを考える時もあったものの、ようやくハワイにフライトでき、スタッフ全員が機内で乗客を迎えることを楽しみに待っていると言います。

■時差ぼけ対策

ハワイ到着後、機長や客室乗務員はどのように過ごしているのでしょうか。到着は午前9時ごろ、入国手続きを済ませ、宿泊先へ移動するとおよそ正午ごろになります。1日目をどう過ごすか、ハワイを満喫する上で重要なポイントです。

ニュース画像 10枚目:ハワイ イメージ
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ハワイ イメージ

齋藤機長は、ホテル到着後に昼寝はせず、散歩や夕方のジョギングなどで体を動かし、次の日に備えると言います。到着から24時間後に帰りのフライトに乗務するため、素早く現地時間に対応しないと勤務に支障が及びます。もし、「ホテルで寝てしまって夕方に目覚めてしまうと、次の日は寝ないで運航することに・・・」と、現地滞在でも悪循環は同じことです。

客室乗務員の宮田氏は、ホテル到着後に2時間ほど仮眠すると言います。以前は、客室で休まず出かけたところ、ショッピングモールで2時間、うたた寝したこともあったそう。小木氏も同じく仮眠をとるそう。ポイントはきっちりと2時間ほどで「起きること」。このため、目覚まし時計を何個も持っていき、初日から現地時間に合わせます。

飛行機好きの方には、新たな観光スポットとして、ホノルル空港周辺を訪れるのも、いいかもしれません。齋藤機長は、ターミナル以外にも飛行機を眺めるポイントとして、海側の離陸をみれるラグーン・ドライブ先端にある駐車場を紹介。コクピットから離陸時に写真や動画撮影を楽しむ人たちを確認しているそうです。

■ラグーン・ドライブ

さらに、帰りのホノルル空港ターミナルビルには、一部窓が無いオープンエアのエリアがあり、間近に飛行機を楽しめます。もし「ホヌ」を間近で見るチャンスがあれば、コクピットに注目してして欲しいとのこと。タイミングがあえば、機長は常に「お手振り」を心がけているそうです。

ニュース画像 11枚目:ホノルル国際空港旅客ターミナルから見る「ホヌ」 (しげっとマンさん 2019年5月31日撮影)
© FlyTeam しげっとマンさん
ホノルル国際空港旅客ターミナルから見る「ホヌ」 (しげっとマンさん 2019年5月31日撮影)

いよいよ、「ホヌ」がホノルル線に戻ってきます!7月1日から8月末まで成田、ホノルル発とも金・土の週2便を運航します。早くデイリー運航になり、3機の「ホヌ」が大活躍する日が待ち遠しいです。

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