全日空(ANA)は、ボーイング737-8型とボーイング777-8貨物機の最終購入契約を締結しました。ボーイングの新機種737 MAXファミリーの737-8、開発中の777Xの貨物機の777-8Fとも日本では初めての導入決定です。いずれも低燃費機材で、ANAは最新鋭の機種へ更新します。
737-8は、ANAの国内線で使用される旅客機で、2019年1月に発表した発注機数の通り、最終購入契約が締結されました。契約機数は、確定20機、オプション10機、計30機で、2025年度から導入します。消費燃料は、ボーイング737-800型と比べ15%減少し、機内空間も広く確保されています。なお、737 MAXファミリーは、2度の事故を受けて運航停止していましたが、システム改修、乗員訓練の見直しなどを経て、2020年11月に運航を再開して以降、大きな不具合は見られません。
777-8Fは、777Xの1機種として開発が進められている次世代貨物機で、2028年以降に導入する計画です。ANAは2014年3月に777-9旅客機の20機導入を発表しており、そのうち2機を777-8Fに機種変更する契約を締結しました。777-8Fは、ペイロードで747-400貨物機とほぼ同等と搭載能力に優れ、燃料効率、二酸化炭素排出量、運用コストが25%向上する機種です。なお、777-8Fは2022年2月に開発が発表されて以来、カタール航空、エチオピア航空、ルフトハンザ・カーゴなどが発注しています。