JAレジ2022年6月動向、日本初のA321P2F 貨物機が予約登録

国土交通省航空局によると、2022年6月の日本国籍の航空機登録(JAレジ)は、新規登録6機、抹消4機、予約登録7機でした。民間商用機の動向は、新規登録でピーチ(機体記号(レジ)：JA901P)、ジェットスター・ジャパン(レジ：JA26LR)がそれぞれA321neoLR(A321LR)型を登録、抹消は日本航空(JAL)がボーイング777型(レジ：JA771J)を売却しています。予約登録のうち、芙蓉総合リースが登録した3機は、エアバスA321ceo型の旅客機を貨物機に改修する日本初の「A321P2F」とみられます。

■2022年6月 新規登録機

新規登録でピーチとジェットスター・ジャパンが、旅行需要の回復を見込み、それぞれA321LRを導入しています。ピーチは2機目のA321LRで、2022年度内にこの機種を国際線へ投入します。ジェットスター・ジャパンは1機目のA321LRで、ジェットスター・グループの新たな外観デザインをまとっています。

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@たかひろさん 2022年7月1日撮影 JA901P エアバスA321-251NX ピーチ

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ansett747さん 2022年7月7日撮影 JA26LR エアバスA321-251NX ジェットスター・ジャパン

兼松エアロスペースが輸入したサイテーション・ロンジチュード(レジ：JA701G)は、6月中に航空局に移転登録されています。この機種として世界初の飛行検査機で、中部国際空港(セントレア)を拠点に運航を開始しています。

三井物産エアロスペースが登録したAW189(レジ：JA82TH)は、東北地方整備局へ2023年3月に引き渡しされる予定の機体とみられます。地方整備局のAW189は、中国地方整備局に続く2機目の導入です。

■2022年6月 抹消登録機

抹消登録された機体のうち、JALの777-200型(レジ：JA771J)は2022年5月31日に羽田から離日し、モハベにフェリーされています。MROサービス、機体解体、航空機売買などの事業を展開するアメリカのジェット・ミッドウェストへ売却されています。

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だんごさん 2015年10月17日撮影 JA771J ボーイング777-246 日本航空

旧バニラエアで使用され、ピーチが2021年1月に導入したA320型(レジ：JA05VA)は、2022年6月末に抹消されています。7月7日に関空から離日し、キプロス・ラルナカ国際空港に到着しています。

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CL&CLさん 2021年3月13日撮影 JA05VA エアバスA320-214 ピーチ

千葉県警察で使用されていた川崎BK117C-1型(レジ：JA6815)は、退役しました。千葉県警察には2022年1月にH135型(レジ：JA92CP)が導入済みで、3機体制が維持されます。

© FlyTeam はるかのパパさん

はるかのパパさん 2017年3月29日撮影 JA6815 川崎 BK117C-1 千葉県警察

■2022年6月 予約登録

予約登録は、7機です。芙蓉総合リースが登録したA321の3機は、製造番号が「4173」「4406」「4530」で、カタール航空で使用されていた機材です。3機のうち「4173」は、テルアビブに輸送され、最大28トンの貨物のみを搭載・輸送する貨物専用機「A321P2F」の改修に着手した模様です。

ヤマトホールディングスは日本航空(JAL)と連携し、2024年4月から国内の長距離輸送に貨物専用機(フレイター)を使用すると発表しており、JALグループでA320ファミリーを扱うジェットスター・ジャパンが運航します。機体記号は「JA81YA」で、ヤマトの「YA」を意味すると推測されます。