豪演習「ピッチ・ブラック」8/20スタート、独タイフーン「日の丸」塗装も

豪演習「ピッチ・ブラック」8/20スタート、独タイフーン「日の丸」塗装も

ニュース画像 1枚目:ピッチ・ブラック22参加後、日本に飛来するドイツ空軍ユーロファイター・タイフーン
© Luftwaffe
ピッチ・ブラック22参加後、日本に飛来するドイツ空軍ユーロファイター・タイフーン

オーストラリア空軍(RAAF)が主催する合同多国籍軍事演習「ピッチ・ブラック22(PBK22)」が2022年8月20日(土)~9月8日(木)、ダーウィン空軍基地を中心に実施されます。この演習に、航空自衛隊・第7航空団所属のF-2A戦闘機6機、ドイツ空軍がユーロファイター・タイフーンを6機が派遣され、日本とドイツが初参加します。特に注目されているのは、主翼に日の丸も描いたタイフーン戦闘機を派遣したドイツ空軍で、オーストラリアでの演習に参加後、日本にも飛来します。

PBK22は、主催のオーストラリア、日本、ドイツをはじめ、アメリカなど17カ国が参加します。訓練には各国から約100機、隊員2,500名超が参加します。オーストラリアにある世界最大の訓練空域の1つで、ダーウィンの南に位置するブラッドショー・フィールド訓練空域、デラメール対地射撃場などで戦闘訓練や、各部隊の統合を演練します。この演習は、訓練だけでなく、ビーチ上空を編隊飛行するエアショーのような飛行日(8/25)に加え、ダーウィン空軍基地の一般公開(8/27)もあり、各国の参加機を鑑賞できる機会が設けられています。

ニュース画像 1枚目:ダーウィン空軍基地のオープンディの様子
© Royal Australian Air Force / Casey Gaul
ダーウィン空軍基地のオープンディの様子

なお、日本にも飛来するドイツ空軍は、PBK22の参加後、同じくオーストラリア北部で9月12日〜25日に実施される演習「カカドゥ」へ参加後、日本へ飛来します。ドイツを出発した部隊は、タイフーン6機、A330空中給油機(MRTT)が3機、A400M輸送機が4機の計13機です。

■ピッチ・ブラック22(PBK22)参加国と主な参加機
<ダーウィン空軍基地>
オーストラリア:EA-18Gグラウラー、F-35AライトニングII、KC-30A
アメリカ:F-15C(空軍)
イギリス:タイフーン、A330MRTT
インド:Su-30MKI
インドネシア:F-16A
シンガポール:F-15SG、F-16、A330MRTT
ドイツ:タイフーン、A330MRTT、A400M
日本:F-2
フランス:ラファール
<ティンダル空軍基地>
オーストラリア:E-7Aウェッジテイル、F-35AライトニングII、ホーク127
アメリカ:F-35B(海兵隊)
フランス:CASA 235
<アンバーリー空軍基地>
オーストラリア:KC-30A
韓国:A330MRTT
フランス:A330MRTT
・その他参加国
アラブ首長国連邦
オランダ
カナダ
タイ
ニュージーランド
フィリピン
マレーシア

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