政府は新たな入国規制の緩和策として2022年9月7日から、条件付きで入国時に必要な陰性証明の免除とあわせ、入国者数上限を5万人に引き上げます。8月31日に行われた、岸田首相の会見で「(入国条件を)G7並みにする」ため、世界各国の動向をみながら緩和を進める方針を示しました。入国数の上限緩和は徐々に進んでいますが、現在の2万人から5万人に引き上げでも、コロナ前の入国者数には遠く及びません。
コロナ前の2019年1月〜12月の1日平均の出入国者数は28万人、単純にその半分を入国者とした場合は14万人です。単純計算でも、コロナ前の半分以下にとどまります。
■2019年の1日平均 国際線利用旅客数空港 | 1日平均 旅客数(人) |
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成田国際空港 | 95,264 |
関西国際空港 | 68,017 |
東京国際(羽田)空港 | 50,788 |
中部国際空港(セントレア) | 18,586 |
福岡空港 | 17,529 |
新千歳空港 | 10,594 |
那覇空港 | 10,085 |
現在、国際線を受け入れるのは、成田・羽田・名古屋(セントレア)・関西・福岡・新千歳・那覇の7空港です。コロナ前には、鹿児島、仙台、広島など、全国の35以上の空港に国際線定期便が就航していました。
■2021〜22年に実施された入国者数の上限緩和
〜2021/8/15 2,000人
2021/8/16〜 3,500人
2021/11/26〜30 5,000人
2021/12/1〜 3,500人
2022/03/01〜 5,000人
2022/03/14〜 7,000人
2022/04/10〜 10,000人
2022/06/01〜 20,000人
2022/09/07〜 50,000人