海兵隊・陸自共同の実働訓練「レゾリュート・ドラゴン22」 北海道で10/1〜14

海兵隊・陸自共同の実働訓練「レゾリュート・ドラゴン22」 北海道で10/1〜14

ニュース画像 1枚目:AH-1Zヴァイパーによる射撃訓練、2021年のレゾリュート・ドラゴン
© U.S. Marine Corps photo by Sgt. Mario A. Ramirez
AH-1Zヴァイパーによる射撃訓練、2021年のレゾリュート・ドラゴン

アメリカ海兵隊と陸上自衛隊は2022年10月1日(土)から14日(金)まで、共同の実動訓練として最大規模の「レゾリュート・ドラゴン22」を北海道の演習場で実施します。海兵隊が沖縄で行う訓練を移転し、地元負担を軽減する取り組みの1つでもあります。参加部隊は、海兵隊から普天間基地の第1海兵航空団第36海兵航空群、キャンプハンセンの第3海兵師団第12海兵連隊など、陸上自衛隊から名寄駐屯地の第3即応機動連隊基幹、丘珠駐屯地の北部方面航空隊、北千歳駐屯地の第1特科団(SSM連隊、MLRS大隊)などで、アメリカ空軍や海軍も参加します。

訓練に使用する航空機は、海兵隊からMV-22オスプレイ6機、CH-53Eシースタリオン4機、AH-1Zヴァイパー3機、UH-1Yヴェノム3機、陸上自衛隊からAH-1Sコブラ4機、UH-1Jヒューイ2機です。移動のため、アメリカ空軍の輸送機を使用するほか、CV-22オスプレイの参加も調整されています。訓練場所は、道東の矢臼別演習場、上富良野演習場、然別演習場、静内対空射撃場、計根別場外離着陸場などです。なお、MV-22オスプレイは訓練に伴う機体整備のため丘珠駐屯地、また十勝飛行場も使用予定です。

ニュース画像 1枚目:海兵隊AH-1Zヴァイパー(手前)と陸上自衛隊UH-1Jヒューイ(奥)
© U.S. Marine Corps photo by Sgt. Mario A. Ramirez
海兵隊AH-1Zヴァイパー(手前)と陸上自衛隊UH-1Jヒューイ(奥)
ニュース画像 2枚目:アメリカ海兵隊のMV-22オスプレイ
© U.S. Marine Corps Lance Cpl. Diana Jimenez
アメリカ海兵隊のMV-22オスプレイ

訓練内容は、アメリカ空軍の輸送機で高機動ロケット砲システム(HIMARS)を演習場への輸送支援、オスプレイやシースタリオンによる人員・物資の輸送やヘリでの火力支援を含む空中機動作戦、対戦車ヘリによる射撃訓練、対艦戦闘訓練などです。演習場に展開した陸上自衛隊の多連装ロケットシステム(MLRS)と海兵隊のハイマーズによる射撃訓練などが実施されます。計根別場外離着陸場では、滑走路補修、共同警戒など後方支援の訓練も行います。

ニュース画像 3枚目:C-130J輸送機から降ろしたHIMARS
© U.S. Marine Corps photo by Sgt. Kallahan Morris
C-130J輸送機から降ろしたHIMARS

「レゾリュート・ドラゴン」は、2021年に続く2回目の実施で、日米相互に具体的なシナリオに基づいて、連携要領を深化させる共同訓練です。島嶼防衛を想定し、航空機での長距離移動、車両やヘリによる自衛隊と海兵隊の連携を重視した演習です。演習で海兵隊は、敵勢力内で海軍を支援する活動「機動展開前進基地作戦(EABO)」、陸上自衛隊は従来から対応してきた陸、海、空の領域に加え、宇宙・サイバー・電磁波と新たな領域を含む「領域横断作戦(CDO)」を重視しています。

■2021年に実施された「レゾリュート・ドラゴン」
期日: 2022/10/01 〜 2022/10/14
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