ロシアのS7航空は、ボーイング737 MAXを2機、返却する見通しです。返却先は、アメリカのリース企業2社、アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)、エア・リース・コーポレーション(ALC)です。S7航空はロシア連邦運輸省に返却の申請を4月から5月にかけて提出し、このほど認可されました。
S7航空は、格安航空会社(LCC)を設立し、グループで機材数を拡大する計画でした。ボーイング737 MAXを10機発注し2機導入しましたが、事故発生のため飛行停止となり、ノヴォシビルスクで保管していました。さらに、欧米諸国の経済制裁で部品や新機材の輸入が難しく、LCC設立を見送り、2機の返却を判断したとみられます。