40年で1,200機超を製造!1割以上が日本で活躍するボーイング767型機

40年で1,200機超を製造!1割以上が日本で活躍するボーイング767型機

ニュース画像 1枚目:パール大山さん 1983年2月13日撮影 N606TW ボーイング767-231 トランス・ワールド航空
© FlyTeam パール大山さん
パール大山さん 1983年2月13日撮影 N606TW ボーイング767-231 トランス・ワールド航空

初飛行から40年超でも、主力旅客機として活躍するボーイング767型機。これまで1,250機超が製造され、貨物・軍用機の製造が続いています。この767新造機の1割以上、170機超を日本の航空会社と航空自衛隊が受領してきました。開発当初から日本企業が製造協力したことが、日本で積極的に採用される要因の1つと考えられます。

9月現在、日本で活躍している767は、日本航空(JAL)が28機、全日空(ANA)が27機(うち貨物9機)、AIRDOが4機、航空自衛隊が10機です。過去には、スカイマークが運航していた時期もありました。JALは派生系の767-300型のローンチカスタマー、ANAは新造機で99機と世界2番目に多い機数を導入し、日本の空で多くの767が活躍しています。

ニュース画像 1枚目:永介さん 2021年7月22日撮影 JA618J ボーイング767-346/ER 日本航空
© FlyTeam 永介さん
永介さん 2021年7月22日撮影 JA618J ボーイング767-346/ER 日本航空
■日本への767導入機数と動向
現役機現役
旅客機
退役機導入機数新造機
導入機数
JAL2828326060
ANA2718729999
AIRDO447112
航空自衛隊10001010
スカイマーク00776
6950118187177

国内で現役の767旅客機は、計50機です。このうち、旅客機で最も新しい機体はJALが2011年、ANAが2012年に導入されており、今後もおよそ10年程度は定期便で飛び続けるとみられます。

ニュース画像 2枚目:rail_airlineさん 2017年12月10日撮影 JA609A ボーイング767-381/ER 全日空
© FlyTeam rail_airlineさん
rail_airlineさん 2017年12月10日撮影 JA609A ボーイング767-381/ER 全日空

航空自衛隊でも767をベースにした、空中給油機のKC-767とKC-46A、早期警戒管制機(AWACS)のE-767の3機種が運用されています。KC-767は航空自衛隊とイタリア空軍のみ、E-767は航空自衛隊のみが使う珍しい機種です。KC-46Aはアメリカ空軍と航空自衛隊が導入し、さらに導入国が増える見込みです。

ニュース画像 3枚目:masahiさん 2016年10月16日撮影 74-3503 ボーイング E-767 (767-27C/ER) 航空自衛隊
© FlyTeam masahiさん
masahiさん 2016年10月16日撮影 74-3503 ボーイング E-767 (767-27C/ER) 航空自衛隊
ニュース画像 4枚目:かばくん。さん 2014年11月23日撮影 07-3604 ボーイング767-2FK/ER 航空自衛隊
© FlyTeam かばくん。さん
かばくん。さん 2014年11月23日撮影 07-3604 ボーイング767-2FK/ER 航空自衛隊

国内の航空会社から退役した118機のうち、4割に迫る45機が主に旅客機から貨物機に改修されて現在も活躍しています。世界各地で運航するUPSやDHL、アマゾン・エア、カンタス・カーゴ、LATAMブラジルカーゴ、さらに日本にも飛来機会のあるATIなどが運航しています。

ニュース画像 5枚目:Kei_RJTYさん 2021年1月19日撮影 N395CM ボーイング767-323/ER(BDSF) エア・トランスポート・インターナショナル
© FlyTeam Kei_RJTYさん
Kei_RJTYさん 2021年1月19日撮影 N395CM ボーイング767-323/ER(BDSF) エア・トランスポート・インターナショナル

767は第2の人生を貨物機として歩む機体も多く、今後も日本や世界でしばらく活躍を続けることでしょう。

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